“千歳山”が・・「き~もちいぃ~・・・!」 |
その又2日前、最近では珍しいほどの雲ひとつない快晴で、連日のそんな天候にも誘われ、私はここのところ千歳山には2日に1回のペースで登頂を果している。・・・かといって山頂からの眺望や、登山道から見える街の景色は同じだったことは一度もなく、毎回その様子を変え、決して飽きることはない。
この日、ちょうど昼時間に登った私は、肌に差し込む直射日光も心地よく、登山道に積み重なるぐしゃぐしゃだった落ち葉も乾き、カサカサカサ・・という足元の音を聞きながら私の足取りは何時もより軽快だ。
正面の松の木の間に見える街の景色は、真上にきらめく太陽の強い光りが、勾配の付いた金属の屋根に照り返され、時間と太陽の位置と私の視線の角度とあいまって、まるで無数のサーチライトが灯されたような幻想的な瞬間が味わえた。(冒頭の写真)
うっすらと汗ばんだ体も冷えだし、ジゃンパーのファスナーを顎まで引き上げそそくさと展望台を降りた。そして、下山しながらも肌に感じるひやっとした風も気持ちよく、それに木々の間から常に見える様々な景色を眺めながらろ・・つい、「き~もちいぃ~・・・!」と、声を出しながら軽快に下山の時間を楽しんだ。
千歳山を降り、車道を我がマンションに向って歩いていると、太陽が照り続いた昼過ぎだというのに、千歳山の陰になったおかげか、今朝降りた霜がまったく融けずにたくさん残っていたことに気がついた。そんな様子も近くでじっと眺めてみたら、何か1枚の美しい絵画のようにも観えて・・ちょっとデジカメ!。