「侍ジャパン」・・予備登録選手“栗原健太” |
「嬉しいのは・・・日本に笑顔を届けられたこと・・最高です!」とはイチローの言葉。先の見えない閉塞感ばかりが漂うこの国日本が、かつて、これほどに喜びに沸き笑顔に埋め尽くされたことがあっただろうか?
9回裏で韓国に打たれ同点に持ち込まれたのは、このドラマを演出するためだった・・のではないかと思わせるイチローのあの一発!何度観ても胸が熱くなる。
不調なイチローを終始一番に据え、信じ続けた原監督だが、一方では、3月20日の韓国戦で右足を負傷してしまった村田修一の代替選手として、彼の怪我の四分後には、山形は天童出身の広島東洋カープ“栗原健太”選手を代表に招集するように指示していたと言う。
“栗原健太”選手はWBCの最終候補に落選するものの、「予備登録選手としてエントリーされているのだから」と、彼はひたすらもくもくと練習を続けていたのだと言う。そんな姿を見詰めていた原監督が、選手たちに、「栗原選手を見習って欲しい・・!」と語っていたとも聞く。“栗原健太”選手の実力は勿論だが、そんな野球に対する彼の姿勢が、監督を動かしたのかも知れない。
2006年に、彼のニックネームを募集するも、野人のような逞しい風貌からか"コング(栗原)"に決まり、
2005年のホームランキング・“新井貴浩”選手とあわせて“キングコング砲”と呼ばれるのだというから・・ちょっと笑えてしまう。
そして彼は、この韓国との決勝戦で、7番指名打者で先発出場を果した。
本当におまえさんたちはねぇ~・・・!
・・・強いサムライになった!・・・
・・・おめでと~・・う!!
そんな“栗原健太”選手を含む“侍ジャパン”の選手たちを「おまえさんたち」と呼ぶ原監督のこの一言で、待ちに待ったお祝いのシャンパン掛け合いが始まった。
見事世界一連覇を果した・・そんな強い“侍ジャパン”に、私たちは“元気”と“勇気”と“希望”と・・
そして何よりも、“明るい笑顔”をもらった!
“侍ジャパン”・・・ありがとう!