サクランボ “佐藤錦” なぜ“ミツバチ”が・・・ |
東根に実家を持つ私・・・だからではないが、果樹園を持たない我が家でも、どこからともなくサクランボが届く。サクランボの果樹園を持つ親戚があったり、友達がいたり、お客様だったりと、私に限らず特に地元では、必ずやどこからともなくこのサクランボが廻ってくるものなのである。(左:昨日、実家から届いた佐藤錦)
勿論、出荷出来ないもので、少々割れているものや傷物などだが、味は勿論変わりはない。そんなサクランボの今年の出荷状況と言えば、今年は受粉に重要な“蜂”が飛ばず、例年よりも不作だというが値段は昨年並みとのこと。・・・・それにしても、サクランボに限らず果樹園が、蜂に頼らなければならなかったことを改めて思う。
(右:先日お客様からいただいた佐藤錦。)あの「アインシュタイン」は、この世界に蜂がいなくなったら人類は四年と生き延びられない・・と語ったというが、それほどに人類にとってなくてはならない“ミツバチ”が、今、世界的に少なくなっていると聞いていた。
何故、ミツバチは少なくなってしまったのだろうか。・・・こんな時は・・・やはりネットだ。
そこで、西洋蜜蜂不足の、考えられるだけの原因を探ってみた。
1、・・環境の変化・異常気象等が原因で、ミツバチの大量死?。
2、・・寄生ダニ(ミツバチヘギイタダニ:下の写真、働き蜂の背中につく小豆色のダニ))の、大発生に
よる被害及び病気の発生?。
3、・・農薬(ネオニコチノイド等)による蜜蜂の死?。
4、・・養蜂家の減少(高齢化等で生産量の減少)?
5、・・女王蜂の輸入禁止?。(これまで「女王蜂」をオーストラリアから輸入していたが、女王蜂に伝
染病が流行り、輸入禁止になった。そのため年間約2万匹(つまり2万群)くらいのミツバチが不
足する計算になるのだという。)
6、・・外敵(害敵)の増加?。
7、・・電磁波等の影響?(ドイツの研究チームが携帯電話の電磁波の影響で、ミツバチが巣に帰還
できなくなっていることを突き止めた。伝書鳩も70年代は98%の帰還率だったのが、2000年
代では5割を切ってしまったという。)
8、・・その他、(原因不明の何か?)
特に、2番の寄生ダニについては、スペインの科学者が、原因となる寄生虫(ミツバチヘギイタダニ:右の写真の小さなオレンジ色。)を特定したという。そして、この寄生虫を単離してある抗生物質(fumagillin)を用いたところ、ミツバチの減少が、完全に回復したというから、この大きな原因は・・たぶん解決さるのだろう。(写真はネットから。)
気になるのは7番目の電磁波等の影響だ。私たちが便利だと思って使っている携帯電話が、ミツバチや伝書鳩に大きな影響を与えていたとは、全く驚く。・・・とは言っても、携帯電話を手放せるわけもなく、もしかすると、この目に見えない電磁波が、人間にも少なからずとも影響しているのではないか・・と、思わずにいられない。
この蜂不足で、山形県のサクランボの授粉に使うミツバチが、例年の約7割しか入手できなかったという。今後はもしかすると、一つ一つ人の手で毛ばたきや授粉棒などを使う人工授粉に頼らざるを得なくなるかもしれない。そして、その人工授粉の負担は大きく、価格に影響しかねないし、更に七月に輸入されるという価格も半値で限りなく「佐藤錦」に近いという「レーニアチェリー」の存在など、山形のサクランボの今後が、とても気になってきた。。