まるで・・“燃え上がる” 『鳴子峡』 |
そういえば、あの“鳴子峡”は今どんな様子なのだろうかと、又急いで戻りパソコンに向えば、ちょうど今が見ごろだと知った。ならば、暫しの息抜きに、早速その“鳴子峡”に思い切って出かけることにし、車を走らせた。国道13号を北上、尾花沢から県道を東に向い、紅葉で色付く“鳴子峡”を想像しながらひたすら“鳴子峡”を目指した。
(左が昨年、右が今年の“鳴子峡”。写真ではあまり差はないように見えるが、全く違う。)
私のブログを確認すれば、昨年は確か11月の8日に“鳴子峡”を訪れているが、見ごろから既に一週間が経ち、枯れ始めてはいたものも、それでも初めて訪れた私はその美しさに感動したのだった。さて、今年はまだ10月21日。見ごろ・・とは言っても昨年よりも17日間も前なのだから、まだ色付きも少し早いような気もしてきた。それでも、だんだん“鳴子峡”に近づき、標高が高くなるに従って少しずつ山の色が鮮やかに見えてくる・・その様子を、車から眺めながら、暫くしてようやく“鳴子峡”の駐車場に到着した。平日だというのにこの“鳴子峡”には観光客が溢れ、大型観光バスもたくさん乗り付けているようだ。私は、車から降り、ワクワクしながら早速絶景ポイントに向った。
そして・・「うわぁ~・・・!すごぉ~い・・・!綺麗だぁ~・・!。」と、私は思わず声を上げた(冒頭の写真。)・・・まさに燃え上がる紅葉“鳴子渓谷”!。私はいつの間にか声を失い、ひたすらその状況に目が釘付けになった。なんという鮮やかさ!、なんという美しさ!・・なのだろうか。あまりの壮大で雄大なその美しさを目の当りにして、“鳴子峡”・・という、去年の印象が私の中ですっかり入れ替わってしまった。
その絶景ポイントは、周囲の山々の360度パノラマから囲まれるのだが、確かにそのほかの山々もそれなりに色付いてはいるようだが、この“鳴子峡”は、その鮮やかさといい、色のグラディーションといい、他の山々を遥かに圧倒している。赤や黄色やオレンジ・・といった、偶然にも見事に隣り合う木々をお互いに引き立てあいながら、この渓谷の全てを被っているのだ。一年に一度は必ず通り過ぎているのだろうこの絶景に、私は、初めて立ち会えたことの感動で心が震えた。私がこれまで体験した秋の山々の、その美しさの記憶は膨大だが、その全ての記憶にも勝る強烈なこの光景は、私の脳裏にしっかりと一生消えることのない記憶として焼き付けられた。
・・・来て・・本当に良かった・・!