千歳山で出会う・・・元気な“お年寄り”たち! |
今朝も、そんな光景を楽しみながら、何時ものように足に装着したアイゼンの、ガリ・ゴリ・ガリ・・ガリ・・と、音を立てながら山頂を目指していた。すると、確かに先ほどまでは誰もいなかったはずの私の後ろから、軽快な足音が聞こえはじめ、それがだんだん近づいてきたと思ったら、「おはようございます。」と挨拶を交わし、あっという間に私をぬき去っていった。その人は、何時だったか、この千歳山で出会ったことのある、名前を知らない70歳近い男性だった。元気なその後ろ姿を眺めながら、まだ、一回りも若い私だが、まぁ~・・速さはを競っているわけでは無いのだからと、私は、又いつものペースで登り続けた。今日も気温が低いために、登山道は一度融けた雪が氷となっていて、アイゼンがなければとても危険だった。私は、山頂に到着しながら、アイゼンの爪で床板を傷付けてはいけないと、山頂展望台には登らずに、早々に下山を始めた。
そして暫くすると、今度は“あのおじさん”が登ってくるのが見えた(左の写真・上の中央附近で、白い軍手の右手でストックを操る)。“あのおじさん”とは、昨年の夏、私も含め、山頂で数人の登山客に囲まれながら登山について話す彼の、その元気さに皆驚ろかされた人だった。彼は、定年退職してから登山を始め、現在82歳となっても、今も、年数回「飯豊山」や「朝日岳」や「月山」などの登山を続けているという。そして、週に一度は千歳山に登っているのだとも聞いた。私は、あれから一度も出会っていなかった気がするが、冬になっても登山を続けていたということなのだろう。私も、その歳まで元気だったら、彼のように、是非そうしたいと思った。
今日は、世界一の長寿国だというこの国の“お年寄り”は、信じがたく元気である・・と、改めて実感した日となった。