『袋田の滝』・・に、絶句! |
私は、この度の旅行で、『日本三名瀑』の一つ、茨城県大子町にある『袋田の滝』を見ようと、大子町は「袋田温泉」に車を走らせた。さすがに観光名所だけあって、たくさんのお土産やさんや幾つもの駐車場が点在し、さぞやシーズンには大勢の観光客で賑わうことだろうと。そんな「袋田温泉」を通り過ぎると、いつの間にか車は行き止まり、どうやら『袋田の滝』への出発点に到着したようだ。そんな観光客の車を店に招き入れようと、しきりに腕を振る案内に誘導されてしまうのだが、車はそこより先には進入禁止、しかも無料駐車場はないのだから、それに従うしかしょうがない。私は、車を降り駐車料金500円を支払い、暫くの間お店が立ち並ぶ通路を歩くと、間もなくして『袋田の滝』の入口にたどり着いた。
管理事務所の受付で料金300円を払うも、勿論まだ滝は見えていない。正面にぽっかりと口を開けた長さ276メートルというコンクリートの観瀑トンネルを潜り抜けなければならない。私は、まだ見えぬ滝に心ワクワクさせながら、緩やかな上り坂になったトンネルを先に進んだ。そして、ようやく自然光が差し込む出口が見え、滝の“音”が徐々に大きくなり、そして、到着した「第1観瀑台」のその正面に・・突如として現れたその光景に、「うわぁ~・・すごい!。」と、私は思わず絶句。(下)
『この滝は四季に一度ずつ来てみなければ、真の風趣は味わえない 』と、あの平安の歌人「西行法師」が絶賛したという。滝の水が凍り、冬の「静寂な氷結の滝」や、モノトーンの岩肌を鮮やかな紅葉が被い尽くす秋の『袋田の滝』も、是非見て見たいと思った。
日本三名爆のうちの、日光は『華厳の滝』『や、和歌山県の『那智の滝』(私はまだ見ていない)のように、落ち口から滝壷まで一気に落下する直瀑滝のその迫力も見事だが、滝が二段~三段と重なり、その巾も見事な『袋田の滝』の段瀑は、又違った意味で美しい。「第1観瀑台」を出て、今度はエレベーターで「第2観瀑台」に降り立てば、『袋田の滝』の全貌を望むその光景は、又、絶景である。