大河ドラマ『龍馬伝』と・・舞踏家・「田中泯」 |
そんな舞踏家の一人が、テレビのドラマに出演、その目を見張る演技に、私を、又釘付けにした。NHK大河ドラマ『龍馬伝』で、武士・土佐藩士「吉田東洋」を演じた「田中泯」だ(右)。
すっ・・と立ち尽くす、“その立ち姿“だけでも存在感を感じさせ、一寸の無駄の無いその身のこなしは、他の役者を圧倒している。それにも増して、一刀流の剣術を身につけ、寡黙に権力を振りかざす、そんな”こころ“の内面を、その無言の表情で伝える演技は見事だ。
この『龍馬伝』は、龍馬役の「福山雅治」の演技は勿論だが、その脇役としての土佐藩の地下浪人「岩崎弥太郎」を演じる「香川照之」と、この「吉田東洋」を演じた「田中泯」が、このドラマに
奥深さを与え、そして、物語の全体を見事に引き締めている。
そんな「田中泯」だが、先週、龍馬は土佐藩を脱藩し、「吉田東洋」は、尊皇攘夷を唱える土佐「勤王党」の那須信吾・大石団蔵・安岡嘉助の三名により暗殺され、このドラマから消えることになった。
舞踏家「田中泯」は、「土方巽」に私淑、俳優としては、映画『たそがれ清兵衛』で初映像出演。第26回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞・新人俳優賞を受賞している。・・65歳。
左は、ほぼ全裸で舞踏を演じる、若き「田中泯」。
現代書館・「羽永光利写真集”舞踏”」より。
私は、この舞踏家「田中泯」と、何時か何処かで、又、是非出会いたいと思った。