“千歳山”・・ようやく春の気配! |
そして昨日、雲の隙間から時々強い日差しが差し込む、春らしいとても穏やかな日となった。このところの天気で、登山道は乾燥しているだろうと足カバーは付けず、アウトドア用の重い靴から軽いスニーカーに変えた。それに、セーターは必要なくなり、シャツに薄手のジャンパー姿、手に手袋も要らない。昨日の私の、登山のそのいでたちはすっかり変わった。変らないのは、友人が作ってくれた一本の杖だけだ。そんな陽気の中、私は、昨日の昼過ぎから又千歳山に向った。
千歳山の登山道はすっかり乾燥し、久しぶりに・トツトツ・・と、スニーカーが軽快な音を立てる。それに、「こんにちは・・!」と、大きな声で挨拶を交わし駆け下りて行く学生の姿は、もうショートパンツにTシャツ姿だ。そんな姿を眺めながら、暫く登り続けると直ぐに汗ばみ、私は薄手のジャンパーを脱ぎ、それを腰に巻いた。暫くして、それでも暑い私は、シャツの袖を捲り上げた。すると、時々穏やかに吹く風が乾いた落ち葉をカサカサ鳴らし、少しだけ汗ばんだ腕の素肌にとても気持が良い。あたりを見渡せば、千歳山にはまだ新しい緑は無いものの、先日の、あの霧の日を境に、何故か急に春らしくなったような気がした。