岩盤浴・砂風呂・サウナ・・などなど、体ごと癒してくれる方法はいろいろあるだろうけれど、私は、何と言っても温泉に首まで浸かり、体の芯まで温まるのが一番好きだ。連泊旅行に限らず、仕事の合間に気軽に寄って楽しめる日帰り温泉にもよく行く。山形市内は勿論、県内ならば津々浦々まで通いつめていると思っていた。
私は昨日、仕事の息抜きにと、車を西蔵王に15分ほど走らせ、「山形市野草園」に到着。勿論、「ザゼンソウ」や「ミズバショウ」には遅すぎたが、それでも「サクラソウ」(左)や「カッコウソウ」・「クリンソウ」・「ヤマツツジ」・・などなど、美しい草花が、緑も鮮やかな木々の間で、ひっそりと・・しかしとても美しく咲いていた。
そんな野草園で草花を探し歩いていたら、突然目の前にブナの大木が現れた。私は、その木肌の美しさに暫し見とれ、そしてデジカメ!(下)。
さてさて、雨が落ちそうな夕方になり、そろそろ帰ろうか・・と思った時、この西蔵王に少し前、日帰り温泉が出来ていたのを思い出した。それは、近くに居ながら私がまだ訪れたことのない、「竜山の湯」。私は「野草園」を出て、勿論この「竜山の湯」に向った。それは、「西蔵王高原ライン」から東に入り、奥に進むと、何やら別荘らしき建物が数件現れ、それに混じって、「竜山の湯」の看板と、民家風なそれらしい建物が現れた。
車を止め、入浴料400円を払い、そして浴室へ。今日は、私一人だけの貸し切りのようだ。そして、そう大きくはない浴室ではあるが、洗い場の床が巾の広い木の板で敷き詰められ、とても肌触りがよい。それに、何といっても正面の窓から見える壮大な山々の光景は、圧巻!。それに加え、ラッキーだったのは、一つしかない露天風呂が一日置きで男女が入れ替わるというこの日、露天風呂は男性浴室となっていたのだ。
私は、山の緑が吐き出す新鮮な風を全身の肌で感じながら、そしてそれを体一杯吸い込んで、少し熱めの湯に首まで浸かった。目の前の光景は、先ほどからポツポツと降り出した雨が、近くの緑をより鮮やかに変えながら、奥へ奥へと限りなく続く山々。岩盤浴やサウナもいいが、この大自然の真っ只中で味わう露天風呂は格別である。
こんな温泉が、全ての市町村に存在するという温泉天国のこの山形県。私の知らない日帰り温泉が、まだまだたくさんあるのかもしれない。