昨日は、日本海側が大荒れだと知りながら、私は仕事で鶴岡は藤島町に向かった。最上川に沿って走る47号線は、終始強い風と雨に見舞われ、木々にしがみ付く色付いた葉は、その強風に吹き飛ばされ車のフロントガラスに叩きつける。ワイパーは、叩きつける雨と枯れ葉を必死に穿き飛ばす。そして、藤島町にたどり着いたころには、雨は“あられ”に変り、車から降りた私の吐く息が白くなった。
そして今日、自宅近くの公園の、満開だった銀杏の葉は昨日の強風に吹き飛ばされ、あっと言う間に裸になった。なんだか、楽しんでいた秋がどんどん去っていくようだが、そんな時の速さを感じながらも、私は、迫り来る冬の美しさを思い起こしていた。
そして、我が家のベランダに立ち、まだまだ美しく色付く千歳山を正面にしながら、なぜだか・・・暫し季節に埋もれている幸福感を味わっていた。