トツトツ・トツトツ・・という、登山道の何時もの土を踏む音は、日ごと堆積し続ける落ち葉を踏む、カサカサ・カサカサという音に変った。それは、山頂まで続く、まるで柔らかな落ち葉のジュータンである。時々、ヒューヒューと枝を鳴らす木枯らしは、乾いた無数の枯れ葉を一気に吹き飛ばし、宙に舞う。ここのところの千歳山は、急いで冬支度に入ったようで、その山肌が全て枯れ葉でつつまれているその光景は・・・壮観である!。
上は、数日前の山形市は「もみじ公園」(宝幢寺跡)。真っ赤に色付いた紅葉は一際鮮やかである。数日経った今、燃え上がるような紅葉が見られるかもしれない。
晩秋、夜ベランダに出てみれば、美しくも美味しい“夜の香り”がして、私は、思いっきり深呼吸をしてみた。