まだまだ・・・”アイゼン”は外せない! |
そして、すれ違いざまに挨拶を交わそうと思ったその時、おじさんが「すいませんねぇ~・・!、道まで譲っていただいて・・!」と、とても丁寧に感謝されてしまったのである。私は思わず、「アイゼンを付けているので雪が無いと歩けないものですから・・」と。「そうでしたか・・!」と答えるおじさんの足元を見ればアイゼンは見当たらない。さて、そんな足元で山頂までたどり着けるのだろうか・・と思っていると、おじさんは立ち止まり「そのアイゼンは何処に行けば買えるのですか・・?」、「いくらするのですか・・?」と質問責め。「確か3.000円くらいだったと思いますが・・」に、「えぇ!、そんなにするんですか?」と、驚かれてしまった。確かに見た目では、ただ長靴に細いゴムのバンドしか見えないのだから解らなくもないが、「これで何時も安全に登れるのですから・・・!」、と、私たちはその場で立ち止まり、暫し会話が弾んだ。
休日の昨日は、大雪の予報にも関わらず、青空こそ見えないものの風も無く穏やかな千歳山だったのだが、いがいにも休日の昼近い時間だというのに、すれ違ったのは、あのおじさんも含めたった三人だけである。