千歳山・不要になった・・“アイゼン” |
稲荷神社に手を合わせ、又登り続けようとすると、何やら近くで、ギューンギューン・・と、チェーンソーの音が鳴り響いた。私の直ぐ近くで、一本の、太い松の木の根元をヘルメットを被った3~4人の職人さんたちが囲み、何やら作業中のようだ。”木食い虫”にやられてしまったか・・、その松の木を倒そうと言うのだろうか・・?。私は、そんな光景暫く眺めながら、又視線を登山道の足元に向け、何時ものペースで又登り始めた。
雪が融け、だんだんと去りつつある”冬の千歳山”を、まるで惜しむかのように、私は、ここのところ2日に一度は登頂を果たしている。今日は、雲一つ無い抜けるような青空だというのに、ざら目雪の登山道は日陰に入ると、凍り付いてガリガリと音を立てる。さて、靴に滑り止めが必要だったか・・?と、私はアイゼンが入った袋を腰にぶら下げたまま、又暫く山頂を目指した。確かに、登山道の雪はかなり融けてはいるものの、低い気温のためか”ざら目雪”も日陰に入るとところどころ凍てついていて、油断をすると滑って転んでしまう。でも、一歩一歩踏ん張れる箇所を探しながら前に進めば、アイゼンが無くとも何とか登れるものである。
ようやくアイゼンが必用なくなり、又一歩春に近づいた今日も、頭上に真っ青な空が広がり、爽やかで充実した千歳山登山だった。
よぉ~~し!・・間もなく春だぁ~・・!