“65歳“違いの・・・“こんにちは!“ |
そして、二年ほど前に出会ったもう一人のおじさん。たまたま山頂で、彼を囲んだ数人の会話を耳にし、驚く事に、彼は何と80歳なのだと知った。よく聞けば、登山を始めたのは定年を迎えた60歳からだと言い、その後、数々の名峰を制覇していると聞いた。今では、3日に一度というほぼ私と同じペースで千歳山の山頂を制覇しているのだという。驚くのは、その足取りである。一歩一歩とても力強い足の運びと、体を支えるしっかりとしたその腰の強さからは決して80歳という年は感じさせない。そんな逞しきかな80歳の彼と、昨日も「こんにちは!」と、とても気持ちの良い挨拶を交わした(下)。
日曜日の今日、朝ベランダに出てみれば、又も雲一つ無い晴天である!。そんな時は、やっぱり千歳山・・なのだが、その代わりに今日は、自宅から市立図書館までの往復約7Kを、車ではなくウォーキングと決めたのである。それというのも、大分前から人気の小説を四冊も予約を入れていながら、それらはいまだに一冊も手に届かず、とうとう手元に読みたい本が切れてしまったのだ。それに最近広くなった図書館の駐車場も今日は日曜日とあって、間違いなく停められるはずも無く、ならば歩こうと決めたのである。
そんな時は決まって、車では決して入ることの出来ない路地裏を散策しながら歩きたくなる。青空広がる今日は、さらっとした風にほど良い日差しが差し込み・・・、そんな気持ちよさを堪能しながら路地裏を軽快に歩き続けば、何処からかたくさんの若者達の掛け声が聞こえはじめ、その掛け声が段々と大きくなり・・そして近づいてきた。思えばここは、山形南高校グランド脇の路地。たくさんのユニホーム姿のランニングをする野球部員が近づき、そしてその直後、「こんちわっ・・ス!」と、狭いその路地裏で数十人の青年からすれ違いざまにとても気持ちの良い・・「こんにちは」・・攻めにあった。私も彼らに負けじと、「こんにちは!」と大きな声で返した。そして通り過ぎたエネルギーあふれる彼らの後姿を眺めながら、私は何故だかほっとした気持ちになり、彼らに向かって、「がんばろうぜぇ~!ニッポン!」と、思わず叫びたくなった。