昨日の、激しいにわか雨に打たれたためか、登山道には流れ出した枯れ葉に加え、散った「タムシバ」や「山桜」の白い花びらが目立つ。散り始めた、そんな花に代わって、今度は登山道に沿って小さな木の実のようなたくさんの赤い「ヤマツツジ」の蕾が、今にも開花しそうだ(上)。
空を見上げれば、昨日とはうって変わって目の覚めるような青空が広がった。「立夏」を過ぎた今日の千歳山は、急に、若々しくも眩しい新鮮な緑で覆われた気がする。何と美しい・・“緑”・・なのだろうか!(上)。この美しい光景が、毎年毎年繰り返されることのその不思議さと、改めてその美しさに感動する。
山頂展望台からは「山桜」ごしに(上)、たっぷりと雪を被った「名峰月山」の美しい姿がくっきりと見えた(下)。透明感にあふれる、ほど良い冷たさの風が素肌に触れとても気持ちが良い。
原生林のような巨大で幻想的なブナではないが、千歳山にもブナの同じ美しい木肌が、差し込む日差しに浮かび上がる。