とにかく・・・”暑い!” |
気温30度を軽く越える中、私は昨日も千歳山の懐に居た。じっとしてるだけでも暑いというのに、私は黙々と山頂を目指して登り続けていたのである。先日降り続いた雨がいまだに登山道を湿らせ、全く風を感じない中、生暖かなその湿気と共に体から噴出す汗がTシャツを濡らす。その濡れたTシャツが段々体にまとわり付き、不快感が増していく。ただ癒してくれるのは、登山道を被い尽くす深い緑が放つ美しさとフィトンチッド、それに、時折僅かに揺らぐ足元の木洩れ日だけ(左)。
こんな暑い日に、何も、そこまでして登山に励む必用などないのだが、体が勝手に千歳山に向かってしまうのだから仕方が無い。でも、下山し、シャワーで汗を洗い流し、そして僅かに流れる風に体を預ければ、先の登山が暑ければ暑つかっただけ、それに見合うだけの心地よさが待っているのである。
(下:登山から帰った我がマンションの殺風景なロビーには、何時もの人が何時ものように、今日も紫陽花の生け花が色を添えてくれる。)
それに加え、こんなことだってある。
・・・例えば脳の奥の“こころ”とやらでいくら考えても出せない“こたえ”が、吹き出る汗を感じ、そこを爽やかに吹き抜ける風を感じ、時として遠くの鳥の囀りを感じたりしながら、生きている自分の体を感じる・・・、つまり、文字や言葉ではない・・“こたえ”・・を感じたりするのである。
・・・そんなことはともかくも、背中のリュックにミネラルウォーターを忍ばせ、昨日と又違った千歳山を感じてみようと、私は、強い直射日光が差し込む風の無い今朝も、やっぱり千歳山に潜り込んだ。