オランダの画家・・"フェルメール"に感動! |
今回の旅行の手始めは、「宮城県立美術館」で行われている、オランダの画家、『フェルメールからのラブレター』展を鑑賞することから始めたのである。ほぼ、開館時間と同時に到着した私だが、人気の画家だけあって何時もの駐車場は満車。ガードマンの誘導で第二駐車場にようやく車を置き、館内に入る事ができた。
これまで、生涯36点しか残さなかったフェルメールの作品を、国内に居ながらにして既に7点をも鑑賞していた私だが、昨年には《地理学者》の一枚、そして、今日の《手紙を読む青衣の女》と《手紙を書く女》で、10点の作品を鑑賞することになる。それに、今回あわせて展示された《手紙を書く女と召使》は二度目の対面となった。
既に、フェルメールが生きた17世紀。人工照明の存在しないこの時代、シルクはシルクに、金属は金属に、そして、瑞々しい果物はまさにそのように、絵画の技法においては完成されたといわれるこの時代。展示室には、そんな見事な写実技法を手にいれた同じオランダで活躍したたくさんの画家の絵に目が釘付けになるも、何を描くのか・・という画家としての視点の深さといった、いわば、一瞬の”ひと”の輝く”こころ”を見事に捕らえたフェルメールのこの三点は、他を圧倒している。
そして来年は、待ちに待った、オランダのモナリザと言わしめた、《青いターバンを巻く女》が来日するのである。世界を旅しながらフェルメールの作品を鑑賞する人すら存在するというのに、ここのところの私たちは、なんと恵まれていることだろうか。
しかし、返す返すも、三年前に来日した《牛乳を注ぐ女》を、見過ごしてしまった事が、今、何よりも悔やまれる。
さて、明日は「岩手県立美術館」と、そして夜は、毎年楽しみにしているある劇団の芝居を鑑賞する予定である。岩手から酒田に車で移動・・・天候に恵まれれば良いが・・?