ここのところの好天で、屋根に積もった雪も大分溶け出し、ようやく雪降ろしや雪かきから開放された・・と思いきや、このままそう簡単に春を向かえられる訳ではない。我がマンションの駐車場は、積もり続けた雪が逆にぬかるみ出し、車のタイヤを空回りさせる。さて、仕事に追われ暫し運動不足だった体のためにも、昨日は管理人さんと一緒にそんなぬかるんだザラメ状の雪掃きに汗を流す(上)。
ここのところ、ブログを綴る時間も・・、千歳山を登る時間も全て仕事に費やすも、ようやく仕事に追いついた今日、そんな時は・・やはり千歳山である。
二合目あたりの稲荷神社まで続く赤い鳥居に頭を打ち付けないように以前と同じように身をかがめて登り始めた。登山道の雪の量は、好天が続いたわりには不思議なほどに全く変っていないように思える。ところが、その雪は、あの駐車場のザラメ雪と同じで、タイヤ・・ではなく自分の足を空回りさせ、何時もよりも足も体も疲労させる(上)。
山頂に近づくにつれところどころ剥き出しになった石や土に、アイゼンがガツガツと嫌な音を立てる。全く人と出会わなかった今日、唯一すれ違った千歳山の常連の人に、「久しぶりだねェ~・・」と声を掛けられ、「ここのところ仕事が忙しくてぇ~・・」と答えた。
五合目を過ぎたあたりから、うす曇だった空は、見る見る青さを増し、小鳥の囀りが聞こえ、それに僅かな風の香りさえもまるで春の味がした。ふと、あの若く眩しい緑に覆われた春の千歳山を思い出していた。・・・春は近い!。
「やっぱり・・・山は良いわい・・!」と独り言を言いながら、アイゼンを外し、雪が消え剥き出しになったアスファルトの道路をゆっくりと歩きながら自宅に向かう。・・と思ったら、私の目の前に、突然道路のすぐ脇にある倉庫の屋根の雪が、ドッドッ・どどドー・・と大きな音を立て一気に雪崩落ちた(上)。えぇ~・・!と、思わずニ三歩後ずさり。道幅の狭い道路は、あっと言う間に雪に覆われてしまった。もし・・もしもその真下を誰かが通りかけていたら・・?、と、小さな建物であるものの、この冬、雪降ろしの事故が多かった原因の一つでもある、”屋根に雪止めの無い怖さ”・・を目の当りにした。