希望のメッセージ・・“2分15秒”の感動! |
東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。
被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、
今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみ
にくれている方がたくさんいます。
人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦し
くてつらいことです。しかし、日本が一つになり、その苦難を
乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが
待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。
見せましょう、日本の底力、絆を。われわれ高校球児が
できること、それは全力で戦いぬき、最後まであきらめない
ことです。今、野球が出きることに感謝し、全身全霊で、
正々堂々とプレーすることを誓います。
私が、「東日本大震災」で甚大な被害を受けたあの「石巻」を訪れ、大津波に流され、延々と続く何もなくなった焼け野原のような石巻のその光景に、暫し言葉なく唖然と立ち尽くしたのは、瓦礫処理が進んだ今年の1月になってからのことだった。
『選抜高校野球大会』で、21世紀枠で選出されながら、神懸かり・・とでもいうように、“選手宣誓”というその大役のクジを引き当てたのが、石巻工(宮城)の阿部翔人主将(3年)だった。大津波によって、この阿部主将の自宅も全壊し、チームには祖母や祖父をなくした選手もいると言いう。阿部主将は、“選手宣誓文は皆でつくりあげよう”・・と呼びかけ、ホワイトボードを埋め尽くしたたくさんの言葉を2日掛けてまとめたのだそうだ。昨日彼は、正面の、どこかある一点を見つめながら、「・・答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。」、辛い言葉ではあるが、でも、そんな新鮮で素敵な言葉を“こころ”から搾りだすように、大きな声でトツトツと表現していた姿が、全国に感動を呼んだ。
松本監督は、ほとんど直すところのないこの選手宣誓文を清書しながら・・・涙したと言う。
そして今日、石巻工は鹿児島の「神村学園」を相手に初戦を迎える。