「日曜日の日本海側は“雪”」・・という予報を知りながら、彼岸も過ぎたこの季節、気にすることはないだろうと、私は昨日の日曜日は仕事で酒田にいた。予報通り、酒田は朝から雪が舞った。早朝、暫し外を眺めれば、次から次に舞い降りる大粒の雪は地面に落ちて直ぐに消えた。車道に積もることはないだろう・・と気にも留めず、一時間経って出かけようと外に出てみれば、何と、車道に5センチほども積もっているではないか。それに、私はこれまで色々な舞う雪と出会っているが、これほどに大きな雪粒・・いや、5センチほどもあろう雪の塊を見た事がない。それがひっきりなしに舞い降りるのだから、あたり一面あっと言う間に真っ白になった。
(下:朝風呂にと訪れた日帰り温泉、「アイアイひらた」のホールからの一枚。)
さて、もしかすれば長居は無用!、仕事が終われば早めに帰ったほうがよさそうだ・・と、ちょっと不安になる。昼近くになってすっかり雪が止み、車道に積もった雪も融け日差しさえ差込み安堵するも、帰る間際になってあっと言う間に天候は一変!。空はドンドン暗くなり、又あの大粒の雪が、“これでもか!”・・というほどの猛吹雪がフロントガラスの正面を見え辛くする。ふと、二年ほど前に同じこの酒田で体験した、死ぬかと思ったあの“ホワイトアウト”が頭をよぎる。さてさて・・、日本海側から早く退散したほうがよさそうだと、降りしきる猛烈な雪の中逃げるように内陸へとハンドルを握る。
ところが、新庄を過ぎ、内陸に到着したというのに一向に雪は止む気配はない。それどころか、吹雪は益々激しさを増し、ホワイトアウト寸前である。運転に少々疲れた私は暫しトイレ休憩としようと天童で車を降り、10分ほどで戻ってみれば、何と雪は止み、遠くに青空さえ見えているではないか。この気まぐれな天気に呆れながら、夕方に山形の自宅に戻ってみれば、先ほどの猛吹雪はまるで嘘だったように、一面広がる青空に美しい三日月が浮かんでいた。
そして予報通り、今日も朝からチラチラと小粒な雪が静かに舞っている。