昨日夕方から降り続いた雨が、トツトツ・トツトツと登り続ける足元の登山道を湿らせている(左)。今日は当に9月に入ったというのに暑さは続き、足元からはムッ・・とするほどの空へ空へと気化する熱気が漂う。・・・と同時にどこか懐かしいほどの土の香りをも舞い上がらせている。そして、山頂に近づくほどに、けたたましかった蝉の鳴き声が何時の間にか遠くになり、代わりに”コオロギ”だろうか?、幾つかの小さな虫の鳴き声だけが山肌に弱々しく響いている。
ここのところ、路地裏ウォーキングに嵌っていた私だが、早朝、ベランダに出て深い緑に覆われた鬱蒼とする正面の千歳山を眺めていたら、無性ににその懐に潜りたくなった。
そんな登山道を折り返したその時、あぁ~・・、なんと気持ちの良い瞬間なのだろうか!、体にまとわり付くようなそんな熱気を、どこから来たのだろう・・、冷っとするほどの爽やかな風が一瞬にして吹き飛ばしてくれる。そんな瞬間を暫く味わおうと、私は暫しその場に立ち止まった。
(その姿が見えないほどに、鬱蒼とした深い緑に覆われた山頂展望台。)
「おはようございます!」と、早朝だというのに、もう下山する何人もの何時ものおなじみの登山客とすれ違い、お互いに以前と全く変わらずに元気な様子だ。
(稲荷神社までの石の階段に、緑の落ち葉がその存在感を漂わせているが、そんな光景が色鮮やかに染めるのももう近い。)
下は先日の日の出前の”朝焼け”。その下はその日の”夕焼け”。
千歳山を味わい、こんなオレンジ色の燃え上がるような空を眺めていたら、私のこの”こころ”と“からだ”の浄化には、どんな新鮮な野菜やどんな凝縮されたサプリメントよりも、遥かに効果的である。