上の左下の真っ黒な影は、私が仕事で使用しているパソコンのディスクトップ。右側の黒い影はテラスサツシの縦枠。つまり、私の仕事場の机正面が全面窓カラスで、ブラインドを全開すれば千歳山の緑が常に見えているのである。暫し椅子の背もたれに体を任せ、キーボートの替わりにコーヒーを片手に、日々変わり行く美しい山肌の緑に見惚れるときも・・。
先日、私はそんな窓ガラスのちょっとした汚れが気になって、たっぷりと時間を掛けガラスをピカピカに磨きあげた。
涼しいうちに・・と、今日の早朝、私はそんな美しい千歳山の懐に又潜り込んだ。
昨夜落ちた雨が木々の乾いた幹を黒く濡らし、雨に洗われた若く眩しい緑との強いコントラストが目にとても心地よい。それに、その光景が半袖の腕に触れるヒヤッとする僅かな風と相まって、まるで”こころ”までもが浄化されそうな爽やかなその感覚に、思わす・・・”気~持ちいい~!”。
一面緑に覆われた登山道に、赤いヤマツツジや木々に咲き誇る白い花びらが色を添える。そして、日々ゆっくりと変わり行くそんな山の光景が、坦々とどこまでも進みゆく、忘れていた”時間”の速さと長さを教えてくれる。