千歳山、まるで“枯山水” |
そんな場面・・に出くわすのは、一生にそう何度も無いものである。
雨が上がった今朝方、私は何時ものように千歳山に向かい、そして何時ものリズムで山頂に到着・・と思ったその瞬間、目の前で、美しすぎる・・“そんな場面”・・に出くわしたのである(下)。
白い花を蓄えた目の前の木々は、先ほどの雨に濡れて黒く立ち、その雨粒で叩かれ散ってしまったばかりなのか・・一面に無数の純白の花びら。その木々の奥は、靄にかかって霞んでいる。それは、絶妙な明るさと暗さと、無風の透明感と、私以外登山客一人もいない静かさの中、私は、まるでその枯山水の中にいた!。
先日から、千歳山登山道に、名前の知らない白い花びらが、所々に美しい光景を作っていたのだ。そして、雨、無風、気温、霧、時間、そして自然が埋め込んだ幾つかの岩石・・と、これら全ての条件が揃った今朝、この美し過ぎる光景を創りだしたのである。
暗黒の宇宙に浮かぶ奇跡のこの地球・・・、何とも不思議な星である。