上山・・・“楢下宿” |
山形には美味しい蕎麦屋さん、沢山ありますヨネエ~~・・・。
(余談ですが・・以前社長宅の仕事をさせていただいた
”そば屋惣右衛門”のホームページ、ちょっとかっこいいです。)
私の大好きな蕎麦、上の山にも美味しい店があるのです。
先日、懐かしさもあり久しぶりに早速食べに行ってきました。
あの・・原口そば屋!
築150年の茅葺き農家を改造した建物の店で、長テーブルだけの飾り気の無い店ですが
蕎麦屋独特な雰囲気があります。
メニューは、「もり」と「おおもり」だけ。シンプルだけどそれがかえって蕎麦への“こだわり”
を、よりいっそう感じさせます。
麺は、細麺でこしがあり、その蕎麦の香りとそして・その・・のどごし!
添えられた漬物の食感が・・・私にはアクセントになり美味しかったです。
(下の写真は原口そばの外観。)
~~・・おなかいっぱい・・・蕎麦を満喫しました。
蕎麦は“ソバリエ”が存在するほど奥が深く、その店の“こだわり”を楽しませてくれます。
そして上山・・・といえば、近くの“旧尾形家”や、“楢下宿”・・
しばらく訪れていませんでした。 “楢下宿”はその後移転修復が進んでいる事は
知っていたので早速、順に廻ってみることにしました。
“旧尾形家” 1967年国の重要文化財指定
この建物は、代々庄屋の家柄で現在の当主は・・なんと72代目。
中門造りの曲り屋は、土壁や障子の質感、使いこなされた艶のある“石だたみ”が創り出す
曲り屋のその“カタチ”は、シャープでとても美しいと思いました。
内部の床は、土間たたきの上に、囲炉裏を囲むように籾殻・わら・そして1番上に
筵(むしろ)が敷いてあるのです。
その上に座ってみると、お尻から伝わってくる筵の柔らかな質感と暖かさ。
寒い冬を乗り切る知恵なのでしょうか。
現在は、時折室内コンサートなど文化的な催しも行われるようです。
この“尾形家” [農の風格]を感じさせます。
見学は勿論有料なのですが、現在の尾形家の奥様でしょうか、詳しく説明してくれます。
それにしても、何万回同じ説明を繰り返したのでしょうか、こちらが口を挟む隙も無く
テンポも早くて・・あまりにも流暢過ぎる・・ある意味、記憶に残る説明でした。
“楢下宿”
「丹野こんにゃく番所」を過ぎ、間もなく風情のある街並みが現れます。
その楢下宿は、かつて羽州街道の宿場町として栄えた場所で、茅葺き屋根の家や土蔵
メガネ橋などが文化財として残っている集落なのです。
下は大黒屋の外観
面白かったのが戸袋の構造。
この壁の上に板張りの部分がありますが、これは戸袋なのです。
戸袋は普通戸を水平に動かし収納するのですが、これは障子を上下式で
上に上げて収納する構造。
実際戸を上げてみると意外と軽く上がりました。
これは、外壁を少なくして、建具で出来るだけ開放できるように考えた・・・やはり
生活の知恵なのでしょう。
最後に、脇本陣滝沢屋(指定文化財。)で一個50円のにんにく(土付)を買って帰りました。
薄く切って・・焼いて食べました。・・・味が濃く・とっても美味しかったです!