長井 “久保桜” 満開 |
先日、宮内の友人に、“久保桜” が今満開と聞き 「今年は絶対見逃してなるものか!」 と
あいにくの雨空ではあるが、仕事の隙間をぬって早速出掛けた。
今泉の少し手前から113号線を右折、5キロほど行くと
大きさも勿論、周りにある桜ソメイヨシノとは明らかに違う鮮やかな紅色の “久保桜” が
運転している車の正面に突如現れた。
遠くからでも伺えるその迫力と美しさは、やはりグンを抜いていて
その姿に、はやる気持ちを押さえながらようやく専用駐車場に到着した。
平日で小雨とはいえ、第二第三駐車場まで満車、流石に人気の桜だ。
"久保桜”の周りには木で出来た歩道が回され360度の角度から観賞出来るようになっている。
角度が変わると、印象が全く違って感じるほどの魅力ある表情を沢山見せてくれる。
この角度とアングル!
何年か前に、筑紫哲也の「ニュース23」で報道された、ライトアップしたこの“久保桜”。
その撮影技術も伴って、このアングルの見事な画像が今も鮮明に記憶に残っている。
夜の暗闇に浮かび上がる“久保桜”が、風で花びらが舞い、壮大で幻想的で
音のない静かな光景には、又違ったとてつもない魅力を感じた。
樹齢1200年という歴史と共に、咲き続けてきたそのどっしりとした圧倒的な力強さと美しさ!
時間の限りなく続く自然の力は、この“久保桜”に限らず人の心の奥底にとても強く響くものだ。
これで今年も見納めと気持ちを決め・・・帰りに露店でこんにゃくを買って頬張ってはみたものの
どこかまだ観足りない心残りな気持ちに負け、又戻ってしまった。
そして、木の歩道を行ったりきたりと・・・なかなか帰るきっかけを与えてくれないほど
何故か人を釘付けにする、この“久保桜”には、そんな不思議な魅力がある。
露店の脇に、明治時代のこんな写真が飾ってあった。
丸太で支えないと折れてしまうというこの桜、
人の姿からもうかがえるセピア色の写真の古さも、全然変わっていないこの桜にとっては
群がる人達をよそ目に、たかだか100年前!・・といったところなのだろう。
ようやく悔いのない気持ちに満足しながらも
又も帰りに、白鷹町の“釜の越桜”に立ち寄った。
この桜、遠くから見たときに、後ろのこの桜とだぶって見えたので、流石の迫力と思ったのだが
よく近くで見てみるとやはり太い幹に似合わないほど枝が残っていない。
樹齢800年という歴史を抱えているこのフォルムも何処か痛々しい。
でも、露店が並ぶほど、その歴史に魅了された観賞客は多いようだ。
次に近くの白鷹 「やな場公園」 の 「鯉のぼり」 を見た。
風かあったら、生き生きとしてさぞ素敵だったろうに・・・と。
そして、店先で見つけた、あつあつの 「豆腐でんがく」。
炭火で焼かれとても美味しく見えたのに・・残念な事にあまり美味しくなかった。
味噌にも焦げ目が付き香ばしいほどに焼き上げて、豆腐の芯まであつあつなら・・
もっともっと美味しかったのになぁ~・・と。
今回、始めてようやく観ることが出来た満開の“久保桜”・・・予想通り感動させてくれた。
やはり、年に一回はこの桜に私の感性を磨いていただかなければならないようだ。
今日の最後に、桜のトンネル山形市 「馬見ヶ崎さくらライン」 のこの一枚。
連休を前にして、今 「山寺」 の桜がようやく満開だとか!
そして、連休すぎれば、今度は 「山桜」 が魅せてくれる。
青森の弘前公園の桜など、これからどんどん北上・・・・・
桜は・・・・まだまだ終わらない!