酒田“スワンパーク” 白鳥と鴨 |
昨日仕事で、青空も眩しい秋晴れに恵まれ酒田の47号線を清々しい気分で車を走らせていた。
そして、延々と続く最上川の河川敷に風に揺れながら群生する “ススキ” の美しさに
目を奪われていると、その遠く向こうに稜線のとても美しい 「鳥海山」 が目に飛び込んできた。
「うわぁ~・・きれいだぁ~・・!」 と、思わず独り言。
こんな美しい 「鳥海山」 はたぶん初めて見るはずだが
その光景の美しさに思わずハザードを灯し車を寄せ、暫し見とれていた。(写真))
ススキの群生の上に、白くたなびく雲と相まって、山頂がパウダーのような
白い初冠雪に染まった 「鳥海山」 が、色も鮮やかな空のブルーにもよく似合っていて
それはそれは圧巻だった。
最近は、こんな感動に出会えるので、仕事で酒田を訪れるのも楽しくなった。
この日は、「土門拳記念館」 で開催されている、海の中の写真家 「中村征夫写真展」 が見たくて、酒田市内を抜け出羽大橋を渡っていると、左側に見えたスワンパークに
今度はなんと無数の"ハクチョウ"が飛来しているのが見えた。
「このチャンスを逃してなるものか・・!」 と、車をUターンさせそのスワンパークに向かった。
今では “8.000羽を超える日本一の飛来地” というだけあって
たぶんそのくらいはいたのではないだろうか。
( この写真の上のほうにも白い点々が見えるが、これも全て"ハクチョウ"で
それは数百メートルあるだろう出羽大橋まで延々と続いているのだ。)
先週もこのスワンパークを訪れたのだが、落穂拾いの時間だったためか
鴨の大群の中に、一羽のハクチョウも見ることが出来なかった。
今日はまだ午後2時だというのに、どうしたことか信じられないこの光景。
私はこのハクチョウについて何時も不思議に思っていたことがある。
だんだん寒くなってくるこの10月頃に、シベリアのツンドラ地帯から
3000キロほどの旅を続けてようやく日本に渡来する”ハクチョウ”は
太陽や星の位置、地磁気や地形で進路を判断するらしいことにも驚くのだが
その餌場や寝床をどのようにして決めているのだろうか?
ハクチョウは、このスワンパークのように何処でもカモと共存しているのを
良く見かけるのだか、そこには何か理由があるのではないかと・・・
早速ネットで調べてみた。
すると、面白い事がわかつた。
カモは、危険を察知すると敏感にいち早く飛んで逃げる習性があり
それを見て、鈍感なハクチョウも逃げ出すと言った、いわばカモはハクチョウのなんと
ガードマンの役割をしていたのだった。
そして”ハクチョウ”は、”カモ”の群生に飛来すれば餌にありつけることも知っていた。
いつも一緒にいる”ハクチョウ”と”カモ”、両者の間には実はこんな密接な関係があったことに
感動し、どこか微笑ましくもなった。
そんなスワンパークに満足した私は、ようやく 「土門拳記念館」 に向かうことにした。
駐車場に到着して車を止め、「土門拳記念館」 に向かって歩いていたら
予想もしていなかった光景にまたも出くわした。
飯盛山公園の拳湖には、なんとこちらにも無数の”カモ”が飛来していたのだ。
私が近づいてもじっと動かず逃げない群がる”カモ”は、良く見ると眠っているように見え
それにひどく疲れているようにも見えた。
旅の途中で死んでしまう”カモ”もいると聞くが・・その旅はやはり命がけなのだろうか
この無数の”カモ”も、もしかすると飛来したばかりだったのかも知れない。
そして、そんな”カモ”に見とれながらゆっくり池を一周していたら
「土門拳記念館」近くに、ひっそりとたたずむたった一対の”ハクチョウ”を見かけた。
なんとも微笑ましい!
壮大な自然や、そしてそのダイナミックな生物の営みに触れた今日の数々の感動の瞬間に
今度は何時出会えるのだろうか。
そんな貴重な体験を大切に脳裏にしまっておいて・・・
気持ちも新たに、今度は 写真家“中村征夫写真展” に向かった。
久しぶりにこの建物の素敵な美しい空間に包まれて
又新たな感動があったこの写真展については・・・
後日・・・このブログで・・・!