“こな雪・かた雪・そして・・・つぶ雪” |
昨日23日、私のマンションのベランダからの眺めは一変してこんな真冬の景色に変わってしまった。
この日、昨日から降り続けていた雪だが、路面のシャーベット状の雪にタイヤを絡ませながら
私は朝早くから仕事で酒田に向かっていた。
この大雪を知ってか知らずか、車のラジオからこんな演歌が流れた。
♪ ・・・・・・・
降りつもる~雪・雪・雪 また雪よ~
津軽には~七つの雪が~降る~とか~
こな雪・つぶ雪・わた雪・ざらめ~雪~
みず雪・かた雪・春待つ氷雪~
♪ ・・・・・・・
なつかしくも、新沼謙治の「津軽恋女」だった。
「降りつもる~雪・雪・雪 また雪よ~・・・ほんとだよ~!」と言いながら
まあ~雪もそう考えてみれば演歌になるほどの風情は確かにある。
さしずめこの日の雪は、山形は“こな雪”・・・尾花沢は“かた雪”・・・そして酒田は“つぶ雪”
こんな狭い山形でも、この日は場所によっていろいろ違った雪を感じることが出来た。
特に酒田の“つぶ雪”は、強風を伴って現場事務所の窓ガラスに
「パチパチパチ」と、雪が音を立てて叩きつけていた。
この日、プレハブ二階建てのこの現場事務所で定例打ち合わせ会をしていたら
そのプレハブが、激しい雪の音と共に尋常ではない北西からの強風にあおられ
まるで、ガタゴト揺れる大型バスにでも乗っているかのような状態だったのだ。
現場の酒田人には珍しくないのだろう、「いくらプレハブでも倒れやしないよ!」
とでも言いたげに誰も意に返さず、体ごと揺られながら・・・しっかり打ち合わせが終わった。
山形への帰り道、雪と風はいっこうに収まる気配がなく、松山あたりで
水平に・・無数に飛ぶ “つぶ雪” で一瞬 “ホワイトアウト” に見舞われ、怖い思いもしたものの
いつの間にか、「♪ 降りつもる~雪・雪・雪 また雪よ~」と、口ずさんでいた自分に笑ってしまった。
そして案の定、新庄あたりから尾花沢まで渋滞に巻き込まれながら、なんとか無事帰宅出来た。
明日からは、天気も回復するらしい・・・が。