全国 “駅弁祭り” |
日本各地の人気”駅弁”が、このヤマザワで時々個数限定で売られるのだ。
人気のイベントなのだろうか、結構直ぐに売切れてしまう。
私は、その度に出来るだけ午前中に行って、美味しそうないろいろな弁当の中から
是非食べてみたいと思わせてくれた駅弁を2~3個買っては味わっている。
思えば昔、各駅停車の鈍行に乗り、車両の上げ下げ窓を開けて駅弁とお茶を買い
うきうきしながら味わったことも・・今も懐かしい思い出としてしっかり記憶に残っている。
最近は、ちょっとした旅行はほとんど車で出かけるので、駅弁には大分ご無沙汰している。
そして山形の駅弁と言えば、米沢の 『牛肉どまんなか』 (税込み1,050円)が、全国ランキングの、常に上位に入る人気駅弁なのだが、残念なことにこの度は登場していない。
私は今回、山形の、やはり「奥羽本線米沢駅」から新発売なのだろうか、『すきやき辡當』( 税込み1200円)と、「根室本線釧路駅」 の『たらば寿し』 (税込み1380円)を買ってみた。駅弁は何処で買っても・・・何故か決して安くは無い!
まず『すきやき辡當』だが、その”レトロ“なパッケージが目を引く。中には一個丸ごと半熟たまごが付いて、何やら“すきやき”っぽい感じがしていて、どんな味なのか期待させてくれた。割り箸でご飯ごと思いっきりすくって口に入れてみた。
米沢牛の味付けされたその肉は、流石に美味しいのだが、このご飯にしては肉の量にちょっと物足りなさがあった。
ごはんに染み付くこの半熟卵も、“すきやき”というよりも又別の味を作ってくれたという感じだ。
私は、あのひき肉にされた米沢牛と二種類の味を楽しめる 『牛肉どまんなか』 が何故か懐かしくなった。
「根室本線釧路駅」の 『たらば寿し』 は、箱から取り出す前から美味しそうなこの“たらば”が見えていて食欲を誘うのだが、妙に冷えた酢飯とその“たらば”が、どこかしっくりこなくて、これも又物足りなさが残ってしまった。
考えてみれば、そもそも自宅に居ながらにして「駅弁」を味わおう・・・とすることに
無理があるのかもしれない。
その地を旅して、そして僅かな停車時間に急いで買い求め
その汽車の窓から見える景色を楽しみながらゆっくり味わう
だからこそ美味しい・・・・のかもしれない。
ちなみに全国駅弁ランキングをネットで調べてみた。
1位は「北陸本線・富山駅」の 『ますのすし』( 写真)
笹に包まれたこの”ますづくし”がいかにも美味しそうだ。
2位は「信越本線・横川駅」の 『峠の釜めし』
相変わらず人気があるのが「函館本線森駅」の 『いかめし』 (写真)が3位だった。
米沢のあの 『牛肉どまんなか』 は、しっかり6位をキープ。
聞けば、各地のスーパーやデパートで行われるこの 「駅弁祭り」 が
本来の駅で売られる「駅弁」の売り上げよりもはるかに多いという。
むしろ、こんな様々なイベントで各社がようやく売り上げを維持しているらしい事を思うと
“駅弁”という文化が何時まで続くのか・・少し寂しい気持ちにもなる。
たまに、列車でとことこのんびりと各地を回って、ご当地駅弁を楽しむ!・・・・なんて。
でも、私はそんな贅沢な旅行・・・・いったい何時出来るのだろうか?