いずれがアヤメかカキツバタ “あやめ公園” |
今年こそはと、先日仕事で米沢市役所を訪れた帰りの夕方、その足で早速長井に向かった。
以前、近くの「どんでん平らゆり園」を、探しながらようやくたどり着いた5時過ぎ、門が閉じられて見ることが出来なかったのだが、「あやめ公園」も同じなのか・・・と、時間を気にしながら車を走らせた。
時計を見れば、又も5時過ぎて空振りか・・と思いきや、受付のおじさんに手招きで「どうぞ・・!」
とばかりに、通常700円だという入園料も無料だということなのだろうか・・・?。
よく聞けば、夜はライトアップされ、しかも誰でも無料で入園できるのだというのだから、私は
そう慌てることも無かったようだ。
とはいっても平日だからか、寂しいほどにほとんど人影はない。
そして、見渡す限りのこの見事な“あやめ”の姿も、よくよく見れば、つぼみの姿もあるものの
中には元気がなく、この夏の強い日差しに負けてしまったかのように、うなだれたものが多く感じた。
どうしたことかと係の人に聞いてみたら、3日前が最も美しかったらしく、やはりその後の強い日差しで元気がなくなってしまつたのだという。
たった2~3日のズレで見ごろの時期を見逃してしまうという、仕事を抱えながら、その美しさの頂点に訪れることの難しさを改めて思った。
私は、4ヘクタールの広さがあるというこの「あやめ公園」を、益々はかなさ漂う・・そんな“あやめ”の姿を、端から順番に見て廻った。
この「あやめ公園」には、500種100万本の紫、赤紫、薄紫、白、など、色鮮やかな”あやめ”が咲き誇っている・・というその中でも、ひときわその存在感を感じさせるのがこの白い”あやめ”(写真左)。 そして“あやめ”といえば、代表的な紫。(写真右)
“あやめ”についてほとんど知らない私は、ネットで、まずはこの“あやめ”の花言葉を調べてみた。
「良き便り」・「うれしい便り」・「吉報」・「愛」・「あなたを大切にします」・「私は燃えている」といった、ほのぼのとした幸せを感じさせる「情熱」・「恋人」なのだという。
明治初期、西洋文明とともに主にイギリスから持ち込まれましたという“花ことば”
「愛情」・「情熱」・・・と言えば、その姿が全く違う、激しくも華やかに咲き誇るあの「薔薇」を連想させるのだが、「愛」や「情熱」にも、いろいろな心の“カタチ”がある・・ということなのだろうか。
あやめ・・といえば、「いずれがアヤメかカキツバタ」・・・・・・こんな慣用句があるのだから
この際、その「カキツバタ」との違いを調べないわけにはいかない。
(左・・あやめ 右・・カキツバタ)
花びらに網目のような模様があり、必ずしも水辺でなくても構わないし、葉の長さが花よりは
高くはならない・・というのが、正式には「花菖蒲」というこの“あやめ”ようだ。
この模様が『文目』または、『綾目』と書く“あやめ”の名前の由来なのだとも知った。
花びらの真ん中に、白い部分があり(たまに黄色のものも)、必ず水辺に生える植物で
葉は長く、花の高さを越えることもある・・というのが“カキツバタ”のようだ。
でも・・・でも、同じ場所に並んで咲いていたら・・やっぱり
いずれがアヤメかカキツバタ
見分けは付かない。
この日、ようやく“あやめ”を堪能した私は、近くの「卯の花温泉はぎ乃湯」の露天風呂で
石を彫って作ったと言う浴槽の正面に座る“花姫の像”に、じっと見つめられながら
100%源泉かけ流しの温泉を堪能した。(いずれブログに・・・。)