蝶舞う・・千歳山 |
何時だったか、2000回登った!と言う人がいて、びっくり仰天したのだったが、その人の気持ちがどこかわかるような気もして来た。
だからと言って、私は別に目標があるわけではなく、登りたいから登っているだけなのだが・・・。
さて、さすがに今日は朝から雨!、「こんな日でも登っている人がいるんだろうなぁ~・・・。」と、雨を受けコントラストの増した千歳山を、私は今朝、自宅のベランダから眺めていた。
先日、行きかう車の騒音に混じって「み~・・んみんみんみ~・・・。」と、せみの鳴く声を聞きながら、トツトツトツ・・ジャリ・・トツトツ・・」と、ひたすら自分の足元だけを見つめ、何時もの登山道を何時ものように同じテンポで山頂を目指していた。快晴の昼時間とあって、真上から差し込む太陽の強い日差しを浴び、足元に写る自分の陰をゆっくりと追うように登っていたら、ゆらゆらゆら・・と、私の頭上で蝶が舞う影か現れた。私はその蝶を見上げることも無くその蝶の影と一緒に楽しむように登り続けた。
暫くすると、どこからともなく話し声が聞こえ、徐々に近づいてきたかと思ったら、耳に携帯電話を押し付け、息も切らすことなく電話で会話しながら下山する人とすれ違った。「登山する時ぐらいは電話など・・!」と言いたいところだか、私も時々携帯電話で仕事の打ち合わせをしながら登ったりもするわけだから・・、人のことは勿論言えない!。それにしても、街中の千歳山ならでは・・で、登山の最中でも連絡が取れずに仕事が途切れることが無いのだから、携帯電話が使える・・というのもありがたく、この恵まれた環境に感謝である。
この日も、山頂の展望台を独り占めしながら、正面に見える絶景は風の透明度もよく、右から「葉山連峰」「月山」「飯豊連峰」と一望できた。
途中の稲荷神社の境内には、たまに冒頭の写真のようなメッセージが張られている時があり、千歳山をこよなく愛する私の“こころ”が・・・一瞬!温かくなった。