あの “プリウス“ が面白い! |
9月に車検を向かえる私の車も、走行距離が17万キロに達しながらも機能的に全く問題は無く、これといって乗りたい車も無い私は、それならば・・と、せめて資源を大切にしようと、まだまだ乗り続けるつもりでいた矢先に、流石にトランスミッションに異常が現れ始めた。
現在の車に限界を感じた私は、9月までに次の車を決めなければならなくなった。仕事の合間にディーラーを訪れるも、どの車もピンと来ずにどんどんと時間が流れた。
思えば・・・そんな私でも、唯一乗ってみたいと思っていた車があった!。今では国外でも人気のトヨタハイブリットカーの・・あの“プリウス”!。私は以前、そのプリウスに試乗させていただいたときがあり、その低燃費・低排出ガスなどの環境性能や、1.5リッターと軽量ながらスムーズで力強い走りの性能など、それに他の車とは明らかに違う車内空間のデザイン、それに個性的で独特な空気抵抗を意識したボディーライン、そんなプリウスの明確なコンセプトを感じ、とても気になっていた車だった。
(以後、プリウスを熟知している方には、あしからず。)
(右:初代プリウス・ネットから)
プリウス(Prius)は、トヨタ自動車が1997年に世界で初めて市販した量産ハイブリッドカーで、現在では世界44ヶ国で販売されているという。その後、外国のニーズにこたえようと、車幅が1,725mmと拡大されたため3ナンバーとなった。
しかしながら、低排出ガス・・と言うも、バッテリーやインバーター素子を含むハイブリッドシステムの部品の製造と廃棄に伴う有害物質の排出量は、ハイブリッドシステムを搭載しない車両よりも明らかに多い・・ということや、車両のライフサイクル全体における有害物質排出量の総合では、従来のガソリン車との比較という形で言われるほどに軽減されてはいない・・・という指摘があるのも事実だった。
それに、電気で走る時などはエンジン音が全く聞こえないために、歩行者に気付かれにくいことや、とくに視覚障がい者に気付いてもらえない・・といった問題も抱えていることも、私は承知していた。
そんなある日、自宅近くの車道で信号待ちをしていると、その交差点の角に今年になって新たに現れた小さな中古車店のその店頭に、黒のあの“プリウス”を見かけたのだ。
新車にこだわりの無い私は、「そうだ!、中古であれば値段もそれなりだろうし、三ヶ月などという納期も待つことは無いのだから!。」と、私は信号を通り過ぎながら急遽Uターン!、まるで、私を待っていたかのような、そんなプリウスに会いに行くことにした。
三年目を迎えたと言うそのプリウスは、オーナーがタバコを吸っていた様子も無く、それに助手席に身障者を乗せるために椅子を回転できるようにしたりと、一部改造されていたほかには、全く傷も無い。私は、その改造は逆に足の不自由なおふくろを思えば、むしろありがたいことだと思った。
ただ、驚くことに、その価格は新車の価格と、それほどにも違わないのだ。
「中古車なのに・・どうしてそんなに高価なのだろうか・・・」と、私は勿論即決できずに・・・その日は自宅に戻り、ネットなどでそんなプリウスの状況を調べてみた。
そして私は、ようやくその市場の状況を把握し、その価格にも納得した。
私は、数台購入したというコマーシャルに起用されたあのハリウッド・スター“レオナルド・ディカプリオ”のように、環境問題に積極的である・・・などということをアピールしようと思っているわけでは・・勿論ない。
仕事で庄内や仙台に行く事が多いし、それに車旅行が大好きな私ですから、ガソリンが高騰する昨今、多少高価だとしても、燃費が街乗りで20k/L(カタログでは35K)という費用対効果・・という意味では問題はないし、それに、静か過ぎるエンジン音などの問題は、自分が充分に気を配れば済むものなのだろうからと、それにこれまでの車の2.5リッターの安定感にも充分に匹敵するほどの乗り心地にも不満は無い。
前のオーナーが、どうして手放すことになったのかは勿論い知るよしも無いが、優しく大切に乗っていたのだろう・・・私もこの“プリウス”を・・その意思を引継ぎ、大切に乗せていただこうと・そう決めた。
Prius という意味はラテン語で・・・「~に先立って」。
そんなプリウスの発表当時のキャッチコピーは・・・・「21世紀に、間に合いました。」
私は、このプリウスを連れ立って仕事に出掛けはじめてから早三日経ち・・・・
操作性や、そのハイブリッドシステムなど・・私は今・・プリウスが面白い!(後日に続く)