世界一の露天風呂 “与一” |
どのぐらい前になるだろうか?、私は、まだ「常磐ハワイアンセンター」と呼ばれていた時代に一度訪れているが、この外観の印象は当時とほとんど変わっていないかもしれない。(上の写真)
チェックインを済ませ、特別な部屋で行われたステージマジックの・・本格的なイリュージョンを楽しんだ後に、早速私は、ウキウキしながら・・あの世界一・・という露天風呂「与一」に向った。
浴室の入口にありがちな大きな暖簾をくぐると、まさしく江戸情緒溢れる蕎麦店が現れ、そこを横切ると男子露天風呂の入口だろう・・一枚の板戸を引くと、その正面に広がるあまりにも広大なその露天風呂に圧倒され、思わず「すごぉ~・・いなぁ~・・!」。(以後、写真は全てネットから)
私は、この季節の冷たくも爽やかな風を感じながら、風呂が庶民の文化だった江戸時代の湯屋(銭湯)の風情と、温泉の原点である・・まさにその“露天風呂”を、この「スパリゾートハワイアンズ」の「与一」という露天風呂で、この日たっぷりと堪能することができた。
見しは昔、江戸の繁盛のはじめ、天正19年卯年の夏の頃かと、
伊勢与一といいしもの、銭瓶橋のほとりに、せんとう風呂一つ立つる。
風呂銭は永楽一銭なり。
慶長見聞集(1614年三浦浄心 著)より。
そんな歴史を抱えたこの「与一」の、浴槽面積・男女合わせて1000m2 というこの広さは、ギネスワールドレコーズにも認定されている世界最大の大露天風呂なのだという。
客席はほぼ満席状態、そして夜8時から行われた「フラダンスショー」の・・何と華やかにも美しいことか、女性の・・その妖艶なほどに美しい・・と感じたこの感動は、以前にも似た感動の記憶があった。
文化や歴史こそ違えども・・何時だったか、スペインを訪れた時に見たジプシーによる喜怒哀楽を表現しているのだというあの“フラメンコ”や、バリ島で見た・・あの乾いたガムランのリズムに合わせ踊る女性舞踊“レゴン”を体感した時の・・人間の・・女性の・・その例えようの無い美しさに釘付けになり・・・感動し続けたあの感覚によく似ていた。
そして、あの映画「フラガール」で、「蒼井優」が演じた「スパリゾートハワイアンズダンシングチーム」のリーダーとして、ラストを飾るように一人でステージいっぱいに・・ひときわ美しく踊りきるあのかっこ良さは全く同じだ。
私は、映画のそのシーンを思い出すように・・又も感動していた。