さくらんぼ!・・「佐藤錦」対「レーニアチェリー」 |
(写真はネットから)
では、「くん蒸」処理をしていないものを何故解禁したのかと思えば、米国は1997年からオゾン層を破壊するという「臭化メチル」の使用削減を理由に新しい防疫技術によるチェックを日本側に要請。それを受ける形でこの度農水省が解禁したのだという。これまでも燻蒸なしでのサクランボの輸入はすでに、ニュージーランド産、オーストラリア・タスマニア産では認められてきたといい、今回の米国からの輸入には、勿論条件が付いてた。
地域は・・カリフォルニア州・・オレゴン州・・ワシントン州・・の園地のうち、
① 発生密度の低いところの果実に限定する
② 収穫後に3回の果実検査をする
③ 定期的な日本の植物防疫官による査察を行う
この条件をクリアーしたものだけに、燻蒸を輸入の条件から外す・・・ということのようだ。
(左「レーニア」:見た目も「佐藤錦」にそっくり!。)
とは言っても、米国産サクランボの08年の輸入量が8454トンで、輸入の99・2%を占める現状。一方、県産サクランボの生産量は1万2000トンと国内産の約7割を占める。出荷時期も4~8月と、ほぼ日本と重なるり、価格も安いとなれば、国内産サクランボ消費への影響や価格の低迷、万が一害虫「コドリンガ」が浸入した場合の被害など、サクランボ産地からは、いろいろな意味で心配の声が上がっているという。
駅名に「さくらんぼ東根」と称する”東根市”と、巨大な「チェリーランド寒河江」を売りにする「寒河江市」のさくらんぼバトルが続く中、今度は両市共アメリカと戦わなければならなくなったようだ。
・・・・限りなく「佐藤錦」に近いという「レーニアチェリー」。
私は、是非「佐藤錦」と食べ比べてみたくなった。