民主党圧勝!・・これからが真の戦い! |
国民の審判が下り、戦後65年、初めて政権交代が実現した。その裏には、自民党の大物議員がどぶ板選挙を強いられるも落選し、初めて自分の政治への姿勢が間違っていたことに気が付いている議員も多いことだろう。55年体制とバブル政権が崩壊、決して負けることはない!と、安穏とした“ぬるま湯”に浸かり、私利私欲に明け暮れた古い体質の政治家は、ことごとく退陣するのは・・・当然のことある。私は、庶民感覚がなく、議員の椅子に安穏と居座り続け、「この橋は私か・・」・「このダムは私が・・」的なやりたい放題の議員さんにはことごとく立ち去ってほしかった。
長かったこの総選挙の結果を見るとき、私が特に目を引いたのは、保守王国の長崎二区で、あの「・・しょうがない。」発言の、ザ・自民党「久間章生」氏に、一万票を超える大差を付けて当選を果した薬害肝炎九州訴訟原告団代表、「福田衣里子」氏のこの笑顔である。出生時の血液製剤投与によるC型肝炎ウイルスへの感染が判明したのは彼女が20歳の時だった。2004年4月、実名を公表し、薬害肝炎九州訴訟の原告となるも、テレビに流れる彼女の姿からは、常にしっかりと地に足を付け、正面を見据え自分の心の中から正直な言葉を発する彼女に、私は以前から、“ひと”としての魅力を感じていた。彼女に白羽の矢を立てた民主党に、あっぱれ・・!と言えるかもしれない。「久間章生」氏とは、対照的な彼女が、自分の言葉で語りかけた訴えが市民の多くの心に響いたのはよく解る気がする。保守地盤を持ちながら、空手の黒帯を持つという彼女に負けた「久間章生」氏は今、「・・・しょうがない!」とでもつぶやいていることだろうか。