“枕木”・・のデッキ |
西蔵王の懐にひっそりと建つこの別荘は、以前と全く変わりなく、むしろ自然の木々の中に馴染むように溶け込んでいた(写真)。早速、お客さまと一緒に床下を覗いてみれば、コンクリートの土間の変わりに「枕木」がびっしりと敷き詰められ、大量の“物”が置かれていた。つまり目的は、その「枕木」を取り外し、コンクリートの土間にしたい・・という事らしい。そして、その「枕木」はどうするのですか?・・と聞いてみれば、「そうですよねぇ~・・どうすれば良いでしょうかねぇ~」と、その使い道は考えていなかった様子。私は、取り外し山になった「枕木」を想像してみた。確かに大量である。さてさてと、広大な庭を散策するための階段に使うにはもったいないし、かといってさして使い道はなさそうだが・・。私は、おもむろに別荘の周囲を眺めてみれば、この恵まれた環境をひたすら別荘の中だけで楽しんでいるようだ。つまり、広大な敷地とは言っても外で寛ぐスペースは何処にも無い。そこで奥様にも、大量の“物”を整理し、広い床下部分の物置をもう少し欲張って部屋に出きる部分を作って、そこにテラスサッシを付け、その外にバーベキューでもできるような、「枕木」で出来た広いデッキを作ってはどうかと提案。ご夫婦共、「それが良い・・」と、あっさり承諾。そんな工事が先日無事に完成したのだった。
さて、何時か緑の木々に囲まれたこのデッキで、ビール片手にバーベキューを体験してみたいと。寒さも増す季節になってしまい、来年になってしまうのだろう・・・そのお客様からのお誘いを、ひたすら待つことにしたい。