今日、日の出とほぼ同時に目を覚ました私は、真っ先にブラインドを開けると強い直射日光が部屋に差し込んできた。空を見上げれば今日は雲ひとつ無い清々しい晴天・・・にも関わらず、私は小さなクシャミを何度も連発。風邪をひいてはいけないと、パジャマの上から又一枚ジャージを羽織った。窓から外を眺めてみれば、うっすらと屋根を染めていた先日の雪は、僅かに残るもののほとんどが消えている。私は、何時ものように新聞を広げながら、又小さなクシャミを連発!。「勘弁してくれよぉ~・・!」と、仕事がつまり気味の私は、今風邪を引くわけにはいかない。
暫くして、さすがに今日のこの天候、セーターは要らないだろうと、スーツに着替え出かける準備をする。そして、朝一番に役所を訪れようとマンションを出た私は、「お~・・寒い!。」と、大きなクシャミをしながら、セーターを着ようと、又自宅に逆戻り。外気温を確かめてみれば、氷点下ではないもののまだ摂氏3度と、お彼岸も近いがまだまだ寒い。こんな時は、千歳山の懐に潜り込んで一汗かくのが一番なのだが、今日はその時間がなく、残念!と、目の前の千歳山を見上げた。セーターをしまいこんでは又取り出したり、ブーツからスニーカーに変えてみては、又ブーツを履きこむ・・という、この、繰り返す“衣替え”と共に季節の変わり目を実感する。
この先、どのくらい“雪”を体感するのだろうか、マンションから見える遠くの山々も、日ごと雪が消えはじめている。(昼を過ぎ、雲が張りこめてきたようだ。)
今年、庄内で体験した「ホワイトアウト」や、千歳山で感動した雪の美しさなど、時として雪は、良くも悪しきも私たちを驚かせる。昨日の朝日新聞の「青鉛筆」欄に、こんな不思議な写真が載っていた。東京でも、先日の9日から10日にかけて降った雪が、不思議なオブジェを作ってくれたようだ。見つけた親子は「ロールケーキみたい!」と、歓声を上げたという。この記事によると、これは、車のフロントガラスに、屋根などから雪の塊がガラスの表面に落ち、巻かれたのでは・・というが、どうしてこうも綺麗に巻かれたのか、私には理解が出来ていない。それに、私が驚いたのは、それは・・なんと、山形県の庄内地方では以前から「雪俵」と呼ばれているのだというのだ。つまり、庄内地方では以前からこんな珍しい現象が、名前が付くほどに繰り返していた・・ということなのだろう。自然とは、時として“ひと”の“いのち”を奪うときもあるが、幾つかの偶然が重なると、私たちにとんでもないプレゼントをくれる時もあるようだ。