我がマンション住民が・・・“孤独死?” |
でも、その亡くなり方を聞いて、再び驚いた。
亡くなったO氏は今日、マンション近くで友人と待ち合わせて、一緒に病院に行く予定だったのだそうだ。ところが、O氏が、何時まで経っても現れないので、友人が部屋を訪ねてみたという。そして、チャイムを鳴らしても反応がないので、ドアノブをまわしてみれば、鍵がかかっておらず開いたと言い、その彼の正面にO氏が倒れていたのだそうだ。驚いた彼は、警察と管理人さんに連絡をした・・ということらしい。
話を聞いた私は、早速、管理人さんと一緒に7階に行ってみれば、既に警察による検死が行なわれていた。そして間もなく医師も到着すると聞いた。そしてその四時間後、検死が終了し、結果、詳細はまだ不明だが事件性は無く、突然死のようで、死後数日経っていたと言う。つまり、悲しいかな、孤独死・・なのである。
O氏はまだまだ若い60歳、昨年同居していた母親を亡くし一人暮らし。私がO氏と最後に会ったのは、もう二週間ほど前になる。ちょっと痩せたかな・・と思ったがとても元気だった。以前から、健康のためにか積極的に散歩に出かけるO氏の姿も時々見かけていた。でも、病院に行く予定だったと言うのだから、どこか患っていた・・ということなのだろう。そして、その後O氏は、駆けつけた息子さんと一緒に、葬儀社の車でマンションを後にした。私は今、彼の笑顔を思い浮かべながら、孤独氏の無残さと、そしてかけがえのない“いのち”のはかなさを思いながら・・・
O氏の冥福を、ひたすら祈るばかりである。