2005年、山形県は東田川郡庄内町榎木のJR羽越本線で起きた、強風による特急「いなほ14号」の脱線事故。この地域は、日本海から最上川に向けて季節風が集約される場所で、「清川だし」と呼ばれているのだということを、ある方がこのブログのコメントで教えてくれた。よく考えてみれば、この余目地域には以前から発電用風車が数多く並び、独特な風景を作り出していたのだが、つまりこの「清川だし」を風車で受け止め電気に替えてやろう・・という試みだったのだ。
そんな庄内町余目に建築中の「動物病院」だが、昨日は2月で二度目の定例会議の日となった。真冬には、時にホワイトアウトが襲ってくる月山新道はゴメン・・とばかりに何時も避けていたのだが、昨日は全国的に晴れマーク!。むしろ感動的かも知れない・・・と、私は久しぶりに月山新道へ向かった。私の車は、乾ききった路面を軽快に走り徐々に標高が高くなるも、思った以上・・・雲一つない晴天、これほどに晴れ渡った日はあっただろうか?。立春も過ぎ、この冬一番の晴れ渡る青空だったかも知れない。
フロントガラスから次々と飛び込むその光景の、白さ際立つ雪の美しさ!・・空に無限に続く深みのある青色の美しさ!・・地球の歴史が作り出した青空を切り取る稜線の美しさ!・・そんな絶景に飛び込みながら、昨日は、しばらくぶりに月山新道を堪能・・である。
(上:絶景のおまけに、左上に青空に透き通るようなお月様がそっと浮かんでいる。)
そんな日は、出来れば早めに出かけ、余目から少々足を延ばしたいものである。左は、度々食べたくなる酒田港近くの「海鮮どんや」の「海鮮丼」(1.050円)。下は、「土門拳と土門拳賞受賞作品展」が行なわれている「土門拳記念館」の中庭。緊張感溢れ研ぎ澄まされたこの中庭は、この冬降り続いた雪に被われ、奥に見える竹の青さと、彫刻家「イサムノグチ」作の石の彫刻だけが一際際立っていた。
「視聴覚室」から見える「華道草月流家元:勅使河原宏」氏の庭園。雪に被われ、不思議な光景を作り出している。
貸切状態だった「土門拳記念館」を出た私は、時計を覗きながら「清川だし」が吹きすさぶ余目の現場に向かった。