「タムシバ」に・・「ミズバショウ」 |
その群れの様は、何時もの春よりも遥かに広がり、その真っ白な華やかささえ増した感じに見えた。満開の桜やこの「タムシバ」のように、春になり一斉に咲き誇る様々な花を思うとき、そういえば、あの「ミズバショウ」は今が見ごろだったのでは・・と。
何時もこの「ミズバショウ」の見ごろを外している私は、何時ものペースで千歳山を下山、さっそく西蔵王の「野草園」へ車を走らせた。
ゴールデンウイィークに突入した先日、「野草園」は思ったよりも来園者は少ない。春の香りを運んでくれる、とても気持ちが良い冷っとするほどの僅かの風を感じながら、私は、「ミズバショウ」が群生する「太平池」にまっしぐらである。そして、そこに広がる一面「ミズバショウ」のその光景・・、ほど良い間隔を保ちながら延々と咲き誇るその光景は・・圧巻である。そして、目を近づかせよく見れば、「ミズバショウ」に混じって色も鮮やかな「ザゼンソウ」(右)の可愛い姿も見える。風が作りだす、キラキラと淡い光を放つその水辺に、そっと優しく息づく植物は、その水の透明感さえも演出してくれているかのようだ。
「野草園」に限らずこの西蔵王では、間もなく、「大山桜」も満開を迎える。