チョークで描いた・・二年前の絵が! |
(ある教室には、小さな布団が展示され、掛け布団がゆっくりと上下していて、何やら、まるで姿の見えない小さな生き物が眠り続けているように見えた。)
思えば、山形県は天童市の田麦野にある廃校となつた校舎で、度々行なわれるアーティストを目指す若者達の作品展で、ある学生に出会った時のことを思い出す。その時、たまたま出会ったその学生と、フェルメールやシャガールの話しなどで、大いに盛り上ったのだった。先日、そんなある「東北芸術工科大学」の大学院生から、お礼状が届いていた。(左)お礼状の絵から、又あの学生の力強い表情を思い出す。
その時、私をとても驚かせてくれた“モノ”があった。もしや・・・と思い、黒板の前に展示された大きなキャンバスを少しだけずらしてみれば、えっ!・・・、と驚いていしまった。そこには、二年前に私がここを訪れた時に、学生へのメッセージのつもりで、黒板にチョークで窓から見えた赤い鳥居などの絵を書き残したのだが、二年経った今も、全くそのままに残されていたのである。意識して残してくれたものやら?、・・それとも全く無視され続けたのか?・・は解らないが、どちらにしても私には少し嬉しい驚きだった(下)。