私はダリでしょう? 上野の森 “ダリ回顧展” |
載っていました。
「住友不動産が、大規模な再開発を計画。六本木プリンスホテルと近くのIBM本社ビルを購入。
オフィスと商業テナントが入る1000億掛けた超高層ビルの計画中。」
「合わせて六本木ヒルズを開発した森ビルも、この六本木に新たな再開発を計画している。」
・・なるほど・・・・それで納得?
それにしても、冷え切ったこの不景気に!勝ち組は、とてつもないです。
さて今日は、先日の続きで上野の森美術館 “ダリ回顧展”
会場の「上野の森美術館」の入り口には、平日だというのになんと30分待ちの長蛇の列。
流石人気の “サルバドール・ダリ”。
壁面には、この強烈に印象的なダリの顔写真。
その髭には、改めて凡人ではない輝きを感じます。
私は、7年前 あの“ガウディ”の建築に触れたくて、スペインを訪れたことがありました。
(私はこのころ、とてもハングリーだったようです。)
その時、<フィゲラス> という所まで足を延ばし、”ダリ”自身、自ら作ったという 「サルバドール・ダリ劇場美術館」と、彼の多くの作品を生み出したという <ポルトリガト>にある彼の「アトリエ」 を訪れました。
下はその時の写真 「サルバドール・ダリ劇場美術館」
彼の絵は、画集等で強烈に記憶に残っていたのですが、その美術館、むしろ彫刻やオブジェでいっぱいなのです。
屋根に乗っているのは“卵”です。
外壁の白い粒粒は、“パン”のオブジェ。
別荘の屋根にも、やはり“卵”でした。
このタマゴは最愛の妻「ガラ」と自分の関係を象徴するモチーフだとか。
(不倫の末、奪い取ったのがこの妻“ガラ”のようです。)
彼の言葉では 「ガラと私は、レダの神聖な卵のうちのひとつから生まれた。」
ん~~・・・?私には、よくわからないから “ダリ” なのでしょうか?
下はその「アトリエ」(別荘)
アトリエの窓の高さを“ガラ”の身長に合わせて作ったというその窓から見える景色。
“ダリ”のその思い、この風景を見て、ちょっぴりわかるような気がしました。
この風景が、彼の生涯の作品に大きく影響したようです。
“ダリ回顧展”で改めて感じたのは
天才画家に共通するのでしょうか? “ダリ” も、幼少からのデッサン力!
天才を感じる・・すごさがありました。
それにしても驚いたのがこの観客!
みな自由に見ていいはずなのですが、とてもゆっくり動くその列
決してせわしく見て回る人がいないのです。
不思議な光景でした。
あるコーナーでは、彼が作ったという映画が上映されていました。
1929 「アンダルシアの犬」。15分ほど。
あの、女性の”目”、眼球を、カミソリで切り裂くその強烈な印象!
目をそむけたくなる、その光景!
以前一度だけ観た記憶はあったのですが、改めてじっくり観てみると
不思議な魅力のある映画でした。
そして、この映画、「夢の経験に似た理論」 という意味ではわかる気がしましたが
やはり・・
私にはよくわからないから “ダリ” なのでしょうか?
バスター・キートンに影響された彼は、絵だけではなく、映画においても
シュールレアリスムとして歴史に刻まれたようです。
今回のこの“ダリ回顧展”
スペインでのダリの記憶と合わせて、ダリの中に飛び込んだようなひと時でした。