“六本木ヒルズ” そして “ビル・ヴィオラ・はつゆめ展” |
もう2度と見られないのだから・・と写真にしたため 「六本木プリンスホテル」 を後にしました。
近くの“六本木ヒルズ”へ歩いて行く途中、あの「青山ブックセンター(ABC)」へ立ち寄りました。
映画・演劇・舞踏・絵画・建築・写真集・等々、はば広くそろっているのです。
この店、店じまいを決断したとき、圧倒的なファンの申し入れにより又営業を再開するという
いわば常連客に支えられている本屋さん・・なのかも知れません。
“ブック”・・を堪能し、そして 「ライブドア」 でおなじみのあの54階建“六本木ヒルズ”へ。
高さとしては、東京ミッドタウンタワー・東京都庁舎・サンシャイン60・NTT代々木ビル
に継いで五番目の高さらしいのですが、建築としての興味よりも、この周辺の
その雰囲気を体感し、東京を360度のパノラマが見られる展望台
「TOKYO CITYVIEW」で、そのパノラマが見たかったのです。
ちなみにあの“ホリエモン”は、近くの高層マンションで、身をほそめているようです。
そのパノラマ、飛行機から見るような高さ。
床から天井までガラス張りのその際に立つと足がすくみます。
奥のほうに見えるのが都庁を中心に新宿の高層ビル群。
下の影のように見える緑の部分は全て壮大な「青山霊園」
この巨大なガラスのウエーブ建築は、来年1月に開館する「新国立美術館」
あの「六本木プリンスホテル」の設計者でもある 黒川紀章・日本設計 共同体
の設計なのです。
”黒川紀章” 彼のいまだに新鮮なその感性に触れた思いです。
開館した暁には、是非その空間・・・体感してみたいと思っています。
このパノラマ、夜景も楽しみたかったのですが、昨日の火曜日は残念ながら展望台
夜休みだったのです。
そして、思わぬ収穫だったのは、このビルにある「森美術館」で
世界的な 「ビデオアート」 作家 “ビル・ヴィオラ・はつゆめ展”(映像展)
を見ることが出来た事です。
私は、映画も好きでよく観に行きますが、このビデオアートは体感した事がありませんでした。
それは、ちょっとした映画館ほどある暗くて広い空間がいくつもあり
その作品の一つ一つが大小さまざまな液晶モニターやスクリーンに上映されているのです。
「命・誕生・死・再生・感情・などをテーマとした動く絵画」・・と表現されていました。
その中で、私が最も感動したのが下の映像(公式カタログから)
水に飛び込む人をいろんな角度からアングルを駆使した映像。
(写真が下手なので、雰囲気だけです。)
水しぶきの無数の細かな粒粒が、とてもゆっくり動く壮大な星雲を思わせ
雄大な宇宙を感じさせまてくれました。
超高速で撮られたビデオを超スローで、つまり、一瞬の出来事(自然や創作も含め)を
数十分かけて表現するその不思議な美しさ。
まさにビデオアートを彼が見事に芸術としたのです。
何気ない生活の何気ない全ての動きに、実は芸術が隠れている・・・?
という事でしょうか?
つい時間を忘れ見入ってしまいました。
55歳の “ビル・ヴィオラ”。
アメリカ・カリフォルニアにある自分のスタジオで作品を生み続けているようです。
帰りの新幹線、仕入れた本や画集をつまみに、ちょっとビール一杯!・・・・。
この1泊2日の東京!
私の知らなかった“ビル・ヴィオラ”も含め
新たな発見や感動がたくさんありました。