“おもちゃと模型のワンダーランド” |
仕事がひと段落した先日、いろいろな美術館の催事の情報をネットで見ていると
「福島県立美術館」 で催されている “おもちゃと模型のワンダーランド” 展に目が止まった。
どれだけの間 “おもちゃ” という世界から離れていた事だろうか。
子どもの頃、裕福ではなかった我が家でもそれなりの “おもちゃ” を与えられ
私は、それを大事にしながら遊んだ事を思い出した。
「蝋燭で動く船」 や、竹ひごを組み合わせ、そこに紙を張ってゴムでプロペラを廻す手作りの「飛行機」や、「ブリキの自動車」 や 「めんこ」 から 「ビーダマ」 まで
思い出したらきりがないが・・友達と一緒に遊んだり・・と
子供だからこそそんな “おもちゃ” を通して学んだ事は沢山あった。
懐かしさも加わり “おもちゃ” に何故か又会いたくなって・・
午後2時からだったが福島に車を走らせた。
会場には、140年前の世界の人形から、近年のロボットや 「たまごっち」 まで
所狭しと、びっしり展示してあった。
観客は、子供より大人の人が多く、私も含め皆目を細め懐かしさに浸っていた。
中でもこの精密に作られたドイツ(製造年不詳)の、“おもちゃ”というより精密な「模型」という印象の
その機関車の前で、暫し見入ってしまった。(以後、写真は全て公式カタログより)
機能性から生まれたのだろうけれど、人間が作り出したこのメカニックな姿に
惚れ惚れするほどの美しさを感じた。
かつて、人工衛星の無駄のない洗練され研ぎ澄まされたあの美しさに感動したその感覚にていた。
その他にも未来の車やロボットなど、そんな “夢” のあるものが多く
子どもの頃からこんな素敵な“おもちゃ”に囲まれることの大きな意味も感じた。
この、1981年にポピーが立ち上げたブランド 「超金属」 鉄人28号も
今見てもなんとも美しい。
その公式カタログの説明を読んでみた。
この鉄人28号は1980年から81年にかけて日本テレビ系列で放送された
「太陽の使者 鉄人28号」 のなかで登場したものである。
全身が鉄板で覆われ全高40センチ、重量約1.4キロという従来の 「超合金」 では
考えられない大きさと重量を持っていた。
装甲板は磁石などで脱着が可能となっており、鉄人の内部メカを見ることが出来る。
ここまで読んだだけで、大人になった私でもとてもほしくなる。
当時のキャラクターロボット玩具の流行であった合体や変形はしないものの
ロボット本来の質感や重量感を極限まで追い求めた製品と言えるだろう。
しかし「超金属」ブランドで発売されたこの鉄人28号のみで、後続の製品は
発売されていない。
ますますほしくなる。
昨年、私はモーターショーで、本物のこの 「ランボルギーニ・カウンタック」 に出会えたことを思い出した。
(山形市の「ビッグウイング」にて)
歳を重ねても、やはりこのかっこよさに惹かれつづけることは・・変わりはないようだ。
この時、ドアを跳ね上げてほしかった。
この “おもちゃと模型のワンダーランド” 展
プレミアムが付いているだろう今では高価で貴重な人形やドールハウスなどが沢山ある中
私は “おとこのこ” だからなのだろう・・・当然ながらやはり電車や車に眼を引かれていたことに
今、気付いた。