仙台 “光りのページェント” |
『与 勇輝展 人形芸術の世界』 が見たくて、情報の仕入れも兼ねながら
少々早めに仙台の街へ入った。
そして、仙台駅前や一番町の”クロスロード”や”サンモール一番町”の周りの
新しい店舗など・・・業種を問わずその新しいデザインやディスプレイをくまなく見て回った。
華やかな化粧品やブランドバッグで埋め尽くされた・・・明るすぎる 「藤崎」 の一階フロアー
「三越」 と隣合わせの 「141」 も、独自の個性で客層を絞り込み
お互いの客層をかわしながら共存している姿は依然と変わりは無い。
ただ、駅前のペディストリアンデッキの周辺で、「西武デパート」 が 「LOFT」 に変わっていたり
以前記憶にあったお店がいつの間にか入れ替わっていたりと、時代の流れなのだろうか
場所によっては大分様変わりしている様子が伺えた。
駅前から離れているが、山形にはまだ出店の無いあの 「ドンキホーテ」 も覗いてみた。
全体のフロアーの広さも解らないほど、天井までうず高く積まれた商品の隙間を
ようやく潜り抜けていると、自分の居場所や方角さえ見失しなってしまう。
そして監視カメラはあるものの、万引きをももろともしないこの陳列方法に驚嘆しながら
その多様な商品力に目を奪われた。
地方都市といっても人口100万を超える街となったこの仙台の賑わう様々な商店街に
思わず立ち止まらせるほどのディスプレイや照明デザイン、そして店員のユニフォームまで
いろいろな意味で、とても新鮮な刺激を受けた。
そして、あの 「メディアテーク」 や 「141」 や 「県民会館」 のある定禅寺通りでは
夕方5時半から夜11時まで年内いっぱい “光りのページェント” が繰り広げられている。
1986年の暮れに始まり、今では197本の欅に約60万球の電球が燈されるという
このイルミネーションも、青葉通りと二箇所で繰り広げられているのだが
巨大な欅やその通りの幅や電球の数においてもこの定禅寺通りが圧倒的に美しい。(写真)
クリスマスを控えた平日とはいえ、その定禅寺通りは車も渋滞するほど
この ”光りのページェント” を見ようという人達で溢れかえっていた。
電球の明かりによってシルエットとなった欅の木が、真っ黒な夜空に溶け込み
そして無数の電球だけが幾重にも重なりながら煌びやかに浮かびあがって
美しくも幻想的な世界を創っている。
頭上を見上げれば、ほのかに輝く一個一個の電球のその程よい数が
まるで遠い星空にも見えた。
ほとんどの人が、携帯電話のカメラを同じ方向に向けて、その美しさを収めようとしている姿が
当然のことなのだろうが、私には何故か不思議な光景に見えた。
なかには、三脚を立て本格的なカメラを据えてその感動を写し撮ろうとしている人も少なくは無かった。
二週間ほど前になるだろうか、新聞に全国のイルミネーションのランキングが載っていた。
その10位までのランキングは次のとおりだ。
ネットで、この 「光のページェント」 を検索していたら、主催者側の案内に
こんな文章を見つけた。
小さな光を見て、素直に美しいと感動したい。
そんな願いを、仙台で生まれ、育った
私達みんなで…
小さな光…それは、
人間が明日、そして未来にたくしての
“希望という光”
その光が、いくつもいくつも集まり、美しいと感動した時、
私達大人は素直に笑顔をつくりたいと思います。
その笑顔が、私達の子どもたち、仙台の子どもたち、
そして日本中、いや、世界中の子どもたちへの
私達大人からの最高のプレゼントではないでしょうか。
年に1回、夢を見させて下さい。
私達と私達の子ども達のために…
“光の中の君”
物語は、あなたが作ってください。
主役は、光の中の、あなた自身です。
この日の最後に・・・「藤崎」 の催し物会場にて
私の好きなあの人形作家 「与 勇輝」 の人形芸術に・・・改めて魅了された。