M-1グランプリ2007 |
9月に発売されてからたった2カ月でミリオンセラーとなり、140万部が売れたという。
それとは別に、昨日テレビで、2001年にスタートし年末恒例の
“お笑いの祭典”として定着している漫才日本一決定戦 「M-1グランプリ」 の決勝戦が行われていた。
優勝賞金1000万円というから半端ではない。
プロ・アマ、所属事務所を問わず、コンビ結成10年以内なら誰でも出場できるという
この「M-1グランプリ」。
今年、史上最高となる4239組がエントリーし、4ヶ月に渡り行われた予選を勝ち抜き
そして昨日の決勝戦に残ったのは
笑い飯(吉本興業 大阪)
POISON GIRL BAND(吉本興業 東京)
ザブングル(ワタナベエンターテインメント)
千鳥(吉本興業 大阪)
トータルテンボス(吉本興業 東京)
キングコング(吉本興業 東京)
ハリセンボン(吉本興業 東京)
ダイアン(吉本興業 大阪)
サンドウィッチマン(フラットファイヴ) ←敗者復活戦勝者
この9組で争われた。
どのコンビも、以前漫才ブームを巻き起こした「B&B」や「紳介・竜介」 とは一味違って
個性溢れる“笑い”を見せてくれた。
そして、見事そのグランプリを獲得したのが、他のメジャーになった8組のコンビを押しのけて
彗星のごとく現れた無名のこの「サンドウィッチマン」だったのだ。(写真はネットから。)
しかも一度は敗者となるも、敗者復活戦にて勝ちあがったコンビでもあったのだ。
私も、始めて見るこの二人に、何処にでもありそうな何気ない会話をネタに、切れの良い爽やかで、どうしようもない“おかしさ”に、つい声を出してお腹から笑っていた。
そしてその総評の中で
「オール巨人」が「完璧に近い」と褒め称え
あの紳助も「漫才師としてめっちゃうまい」と絶賛した。
この国の年金が宙に浮き、格差が広がり、そしてガソリンを初め値上げラッシュに襲われながら
この年の瀬、クリスマスという小さな幸せに加え、無条件に心の芯から笑わせてくれたこの人達と
先の「ホームレス中学生」を書いた田村裕に、私たちはどれだけ元気付けられ救われ
希望を持てる暖かな心をいただいていることだろうか。
そして、この一年“政治とカネ”に明け暮れ、私たちが先の見えない未来に不安を思う心を
この新星「サンドウィッチマン」が、一瞬吹き飛ばしてくれた。
今この二人は、68、000円のアパートで一緒に暮らしているらしいが
この1000万円を手にして・・一人が「この金でマンションに・・・二人で引っ越します。」というと、一人が「お~い、またふたりかよ!」と・・・最後に又笑わせてくれた。
ちなみにこれまでのグランプリ勝者は
第1回 兄弟コンビ「中川家」(吉本興業)
第2回 「ますだおかだ」(松竹芸能)
第3回 「フットボールアワー」(吉本興業)
第4回 「アンタッチャブル」(人力舎)
第5回 「ブラックマヨネーズ」(吉本興業)
第6回 「チュートリアル」(吉本興業)。
その後の彼らの活躍ぶりは周知の事実なわけだから
今後は、この「サンドウィッチマン」もありとあらゆるところで
庶民感覚の無い政治家たちの何倍も、私たちの心を和ませてくれるに違いない。