“第84回・箱根駅伝” |
今年もまた様々なドラマを残し1月3日の今日、その幕を下ろした。
私も何時からだろか、正月のテレビはこの“箱根駅伝”に釘付けになる。
そしてこれも何時ものことだが、あの沿道の両側が三重四重に重なりながら応援する観客で
延々と埋め尽くされるその光景に驚く。
まさしくそれが、この“箱根駅伝”の魅力を物語っているのかもしれない。
昨年は、あの往路5区の勾配の急な登り26kmで見せた順天堂大学の
「山の神」今井選手の、あの圧倒的な強さを、今もまだしっかり覚えている。
昨年、往路復路において完全優勝した順天堂大学が、今年は何と往路5区の小野が、ゴールを500メートル前にして倒れ、何度も起き上がろうとするが、おもいあまった中村監督が、彼を支えるように体に触れストップをかけた。
結果、途中棄権となって復路においても記録は認められなくなったのだった。
ゴール付近では大画面でその状況が生中継されていて、”まさか”のリタイアを目にした
順大の選手たちは次々と泣き崩れた。
そのシーンは私も勿論見ていたが、直視できないほど見ているこちら側に、「意識があるのだろうか・・?」と、想像できないその極限の苦しさ・・・が伝わってきた。彼はそのまま救急車で病院へ運ばれたという。
今日のこの新聞で、中村監督は 「医師の初診では低血糖状態によるガス欠。もっと早い段階で歩かせていれば、たすきは何とかつなげたかも知れない。私の判断ミス」・・・と語っていた。
他の大学でもいろいろなドラマがあった。
東海大は、16位でたすきを受け取った2区の伊達秀晃(4年)が、13人抜きの快走で3位まで順位を押し上げたり、山梨学園の「怪物」モグス(3年)が、花の2区で7位でタスキを受けた直後の2・5キロ地点で6人を抜き既にトップに立ち、区間記録を9年ぶりに更新したりと、
爽快に次々と追い抜く個人の力にも魅了された。(写真は今日の朝日新聞。)
結果、駒大が3年ぶり6度目の総合優勝を果たしたわけだが、(写真はそのゴールシーン:ネットから)
今日の復路においても、大東文化大と東海大が、選手がたすきを渡せず、又無念にも途中棄権となってしまった。
毎年のこの“箱根駅伝”に照準を合わせ練習に練習を重ねてきた選手でも、タスキが渡せなくなるほどの状況に陥ってしまう。「箱根駅伝では何が起きるか判らない・・・!。」と言っていたある監督の言葉が良く理解できるような気がした。
それにしても“駅伝”というこの競技、何が何でもタスキを渡さなければ
途中棄権となってしまうという、肉体的にも精神的にも計り知れないこの過酷さ・・・。
フラフラになりながらタスキを渡した瞬間、倒れ込む選手が多い事が
何よりもそれを立証してくれているのだろう。
ある意味では、マラソンも含め個人のトラック競技より過酷なのかもしれない。
この筋書きの無いドラマ「箱根駅伝」・・そして様々な大学の一人一人の魅力的な選手たち。
・・・今年もまた素敵なたくさんの感動を残してくれた。
そんな余韻に浸っていたら・・・・さて、今日はすでに1月3日(木)
各役所も含め、明日から“仕事初め”の会社もあったりと・・・
仕事がチラチラして・・・ちょっとソワソワしてきた!。