“ルー大柴” と “ルーマニア” |
彼は、バブル最盛期に人気を呼んだが、その後20年間ほどすっかりその姿を現さなかった。その間彼は、主に舞台を中心に活動していたようだ。2007年、そんな彼が突然大ブレークしたしたのはなぜなのだろうか?・・などと、
どうでも良いようなことが気になったりもして、
こんな新聞記事の切り抜きも取って置いた。
以前は、濃くて・・不気味で・・うるさ過ぎるタレント・・などの顔の方が有名だった。更に、「抱かれたくない男」のランキングにも上位に登場、「元祖嫌われタレント」だったのだが、そのころ、あの「トゥギャザーしようぜ!」が、「コールデンアロー賞」を受賞したりもしている。
彼の大ブレークの発端は、マネージャーの助言もあり、息子からパソコンの使い方を教えてもらいながら、試行錯誤ではじめたブログからだったという。
日本語と英語が勝手にゴチャゴチャな・・・彼流のそんな「ルー語」が注目され、ブログの月間アクセス数が、なんと約250万件を超えるというから驚く。
彼の「ルー語」のルーツは、以前付き合っていたという帰国子女の影響だというが、その彼女はその後事故で亡くなっていた。
彼は決して気が強いわけではなく、「虚勢をはる小心者」が裏に見え隠れしている所が特徴的なのだ・・テレビタレントとしてのきっかけを作ったという「小堺一機」や「関根勤」が彼をこんな風に分析している。
彼は今54歳
血液型・・・A型
身長172センチ 体重65キロ
趣味
芋焼酎を飲みながらどじょうを鑑賞すること &
切手・葉書集め &
おいしい立ち食いそば屋探し &
アクセサリー作り(ホースネイル)
それにしても、彼はどうしてここまで受けるのか?
「偽装」だらけの2007年、不祥事だらけのあの「社保庁」の管理職や
偽装を繰り返すその不祥事に、毎日のようにテレビでお決まりの“カタチ”で頭を下げ
決して伝わらない反省とお詫びの儀式に明け暮れた会社の社長や
その長といった“オジサン”たち。
間もなく一斉にこの社会の第一線から退くだろう“団塊の世代”。
反面、絵文字を駆使しあの「ルー語」で堂々と語りかける彼流のブログは
その「ルー語」の滑稽な新鮮さに加え、絵文字で伝えあう若者たちだから
“ルーマニア”として受け入れているのだろうか?
倫理などどこ吹く風の政治家や企業家、そしてその利権に群がる社会を背に
あっけらかんと明るく、彼のこの地味な趣味など、自分の虚像を決して隠さないルー大柴の姿勢も
もしかすると若者に支持されたのかもしれない。
ちなみにその 「ルー語」用例集から
○ことわざ編
・藪(やぶ)からスティック(棒)
・頭ハイドして(隠して)ヒッサプ(尻)隠さず
・寝耳にウォーター(みず)
○ビジネス編
・誠にエクスキューズのワードもございません。(申し訳ありません)
・部長、一足アーリー(先)に参ります。
○名文・名言編
・ナレッジでワークすれば角が立つ。(智に働けば角が立つ)
・構造リフォームなくして景気リカバリーなし!(構造改革なくして景気回復無し)
そして最後にこの一文
・五月雨をギャザーしてクイック最上リバー
これは何かと思えば・・(五月雨をあつめて早し最上川)・・・・だというのだから
正直、笑えるが・・開いた口がふさがらない・・とは言いすぎだろうか。
とはいっても、最近の彼は、むしろ落ち着きや貫禄や、正に「ルー大柴」流を確立したかにも見える。
だが、常に若い人達や視聴者の心をつかみ続けることは・・・そう簡単なことではない。
どこまでも、いつまでも「ルー大柴」として・・若者や私達の視線を引き付け続けられるのか・・・・
私は、彼には決してかっこいい“オジサン”ではなく、「ダサイ」「ウザイ」と言われながらも
芯から頑張っている私たちと同じ・・“オジサン”・・として・・
そして、自分に正直な・・どこまでも元気で輝く“オジサン”でいてほしい・・・・・と。