“さくら色の誘惑” と “ビールの消費量” |
数日前の朝日新聞に、こんな記事が載っていた。
日産自動車の「マーチ」が、女性の要望を取り入れ
「サクラ」色を昨年6月に販売したところ、販売台数が
全12色の中で2位だったという。
それを受けてか「三菱・ekワゴン」と「ホンダ・フィット」もピンク系を売り出したと言う。
自動車の色を表彰する「オートカラーアウォード2008」で、同社の「マーチ」
(外装色:サクラ、内装色:カカオ)がグランプリを受賞したらしい。
ただ一位が何色なのか気になるところだが!
洋服や靴の色なども、その時代を反映して流行る色があるというから
穏やかな優しいこの車の「サクラ」色も、何か今の時代を象徴しているのかもしれない。
その下にビールの消費量の記事が載っていて、世界で圧倒的に中国が四年連続一位という。
一人当たりの消費量では、日本の6割程度というからこの量は人口のなせる業かもしれない、。
ちなみに二位がアメリカ、次にロシア・ドイツ・ブラジルと続いて日本は6位。
興味が沸くのは、「キリン食生活文化研究所」によれば、生活水準が向上するにつれて、酒類の低アルコール化が進み、ビール類の消費量が増えるという面白い分析だ。
今年は、世界的に前年比5.8%増で、21年連続して増加していることや、アジアではタイが18位ながら15.3%増やし、ウォッカが好物のロシアでも、ビールの消費量が伸びたり、世界的に消費量が増えている。そんな中で、日本は6位だが2005年と比較すると一人当たりの消費量は 77.9本で、なんと0.5本減ったのだという。
よって2005年の36位から2007年は38位と落ち込んだらしいのだ。
つまり、「キリン食生活文化研究所」の分析を当てはめれば、日本は
“生活水準が低下している” ということになるのではないだろうか。
サブプライム住宅ローン問題なども影響し金融市場が混乱している昨今
我が国の格差が広がり、年金制度そのものが信頼をなくし
“住”と“食”と、更に“紙”の信頼までなくなってしまったこの日本の状況を
「景気は回復している」 という市民感覚の無い政治家や経済学者の危機感が無く
全くあてにならないいい加減な分析よりも
このビールの消費量の方が、日本の実情を的確にいい表しているのような気がする。
だとすれば、「キリン食生活文化研究所」の分析は正しいのかもしれない。
それにしても、日本人の一人当たりの消費量が年間77.9本だというが
ビール党の私は、どう計算しても・・・・平均をちょっと?だけ・・超えているようだ!。
ただ、あくまで平均なのだし、飲酒できない子供とか・・どんな計算のもとの数字なのかは
不明なのだから・・・!
などと、今、自分に言い聞かせている。