第5回ながい「雪灯り回廊まつり2008」 |
2月に入り、置賜地区の各地で“雪灯りまつり”が続いている。
2日は 「なんよう雪灯りまつり」 と 「ながい雪灯り回廊まつり」 が行われていた。
昨日の夕方、雪の全く無い国道13号線を南に車を快調に走らせた。
南陽赤湯駅に向かって右折すると、道路の狭い商店街の両側には、ほんのりと灯る
小さな雪灯篭があちこちとその玄関先に灯っていた。
祭りの飾りつけは全く無いが、その小さな雪灯篭だけで、心和むほっとするような
そんな時間がゆっくり流れる感じがした。
そして、そのまま113号を通り、しばらくして今度は長井市内に入った。
沿道の両側に、南陽と同じく沢山の雪灯篭が延々と続き、市内全体がお祭り気分に包まれていた。
市役所近くに車を止め、「ながい雪灯り回廊まつり」のメーン会場に向かった。
既に、子供のはしゃぐ声や、なにやら沢山の雪像が見え、祭りの雰囲気は十分である。
この広大な広場は普段駐車場なのだろうか、その真ん中にこの小高く積まれた雪の山が作られていて、沢山の子供たちがビニールをお尻に敷き、そしてその坂を滑り落ちはしゃいでいた。
こんなに元気に雪と戯れている子供たちを見るのは久しぶりだったような気がする。
大人にとって邪魔な雪も、子供たちにとってはなによりの遊び道具になってしまう・・・そんな光景が何とも微笑ましい。
その一人一人の無心で動きまわる子供たちの顔は、無条件にキラキラ明るく
皆共通した“おおらかさ”を感じる。
会場の奥に大きな“かまくら”が作ってあって、私は何十年ぶりだろうか、その意外に暖かい内部に入り、子供のころに自分たちで作った“かまくら”を思い出していた。
天井がとても高く、正面には”水の神”を祭った神棚が設置してあって、どこか神々しく懐かしいような不思議な空間を体験した。
このメーン会場から少し離れたあの“タスビル”の近くにも行ってみた。
そのデッキに作られた大きな雪灯篭のタワーが、一際目を引きとても綺麗だった。
携帯やデジカメで写真を撮る大人たちを横目に
子供たちがそのタワーに向かって、なにやら無心に削りだそうとしている様子だ。
それは子供たちへのプレゼントなのだろうか、このタワーを作るときに
缶ジュースやゼリーなどが入っている小さな氷のかたまりが埋められているらしく
それを掘り出せば持ち帰れるのだそうだ。
子供たちには、何が出てくるかわからない宝探しのような、なんともたまらない楽しいアイディアだ。
それにしても、雪の少ない今年はどれだけの雪を運んできただろうか、それに絶えず灯り続ける無数の雪灯篭の蝋燭など、この「ながい雪灯り回廊まつり」の設営にどれだけの人が関わっているのか、想像を絶する。
昨日は、雪灯篭一色となった長井の、心の芯まで温まるそんな美しさを堪能した。
来週の9日(土)10日(日)は、今度は米沢の「上杉雪灯篭まつり」が行われる。