“第80回選抜高校野球” 6日目 |
なんと・・真っ白な吹雪だった。(写真)
昨日テレビでチラッと見た天気予報には、雪のマークが確かに見えた気がするが
「そんな馬鹿な~・・!」と、私は反射的に、無視していたことを思い出した。
最近の天気予報は、人口衛星などの技術の進歩か確率がかなり高くなったのだった。
そんな雪も昼ころには回復、私は仕事に向かおうとマンションのロビーを出たのだか
思わす引き返し、厚手のジャンパーに着替えた。
そんな寒空の中、私を熱くしてくれたのが「第80回選抜高校野球」。
技と技・気力と気力の戦い・・・!昨日の第3試合「平安(京都)対鹿児島工(鹿児島)」は
取られたら取り返すといった、どちらも一歩も譲らない緊張した試合となった。
延長の表で一点取れば、その裏ツーアウトランナーなしと、もう決まりかと思うも又も一点取り返す。
エースが投げぬいた鹿児島工、3人の継投でリードを許さない平安!
それは、延長最終回の15回まで続いた。
そして最後の最後となったその15回裏、鹿児島工のさよなら勝ちもありうる一アウト三塁の場面で、センターへ打ち返したヒット性のライナーを、守備平安のセンターがワンバンンドをグローブからこぼし・・後ろに逸らしてしまった!
それを見て、平安の三塁ランナーがホームに向かうも・・・センターがすかさずボールを拾い、全力でホームへ投げたボールはキャッチャーミットへ見事ストライクとなって・・・タッチアウト!。(左の写真はその瞬間:今日の朝日新聞)歓声と悲鳴が入り混じり、その瞬間さよなら勝ちは消え、ゲームそのものが振り出しに戻り、そして再試合となった。
仕事でパソコンに向かいながら、時折その実況や歓声で盛り上がるたびにテレビに向かい見入ってしまう。しばらくそんなことを繰り返していたのだが、ついに私はこの熱い試合にしばし手を休め、僅かのミスやチームの乱れが勝敗を決めてしまう緊張感溢れる試合に・・・ついに釘付けになってしまっていた。
思えば・・・忘れもしない昨年の夏の甲子園!
8回の裏の土壇場で、ここまで4-0と光陵に4点リードされ、何やらようやく塁を埋めた佐賀北が
「うったぁ~・・諦めたぁ~・・見送ったぁ~逆転満塁ホームラー-ン!言葉がありませ--ん・・・!」
という実況アナウンサーの感極まったあの甲高い感嘆の声。
「何があったのでしょうか・・・?今・・ぼぉ~ーとして訳がわかりません!」
「・・・・・・」
「もう・・とっくに私の内から離れ、選手達は遠くおよばないところにいます。・・」
ありえないその状況に・・勝利インタビューで答えた佐賀北の監督の、
奇跡を起こした生徒たちを賛美する・・控えめで愛情溢れるなんという優しい言葉なのだろう・・・!と
その時私は、別の意味でも・・とても胸を打たれた記憶が蘇る。
今ではすっかりプロ野球離れしてしまった私も、この一試合一試合に全てを出し切ろうとする
高校球児が集う春・夏の甲子園、何時もそんな若さ溢れる爽やかさに感動している。
今年の選抜高校野球、東北勢が全て敗退してしまったことは残念だが
何が起きるかわたらないのが・・・甲子園!
何が起きても不思議でもないのが・・・甲子園!
私は、決勝戦まで目が離せなくなった。